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埼玉6人殺害、遺族「空っぽの1年」 県警は発信強化

朝日新聞デジタル 9月17日(土)22時36分配信

 埼玉県熊谷市で昨年9月14~16日、民家3軒で計6人が殺害される事件があった。遺族の傷はいまも癒えない。最初の事件発覚後、住民に広く注意を呼びかけずに批判を浴びた県警は、情報発信を強化している。


 「今でも夜中に目が覚めて、2時間ぐらい眠りにつけないことがある」。事件から1年。殺害された田崎美佐枝さん(当時53)の父(87)は、朝日新聞の取材に吐露する。

 美佐枝さんは夫とともに、熊谷市見晴町の自宅で上半身を刺された状態で発見された。父は今も、同じ敷地の別棟に住んでいる。

 父によると、夫婦には都内で働く息子が1人いて、月に1度ほど「実家」に戻ってくるが「ショックは大きくて、打ちひしがれている」。夫婦の家の中は手をつけられないまま。「何をやるにもなかなか体が動かないが、自分が頑張らなくちゃいけない」

 田崎さん夫婦が殺害された2日後、約1キロ離れた住宅街で、白石和代さん(同84)、続いて加藤美和子さん(同41)と美咲さん(同10)、春花さん(同7)の母子3人が、それぞれ自宅で殺害されているのが見つかった。ペルー国籍の男(31)が強盗殺人などの罪で起訴されたが、精神鑑定などを挟み、公判はまだ始まっていない。

 白石さんは大正琴が趣味だった。練習に通っていた公民館の女性職員(55)は「どうして殺されなければならなかったのか。早く真相が明らかになってほしい」と話す。加藤さんの夫(43)は今月12日に会見を開き「実りのない、空っぽの1年だった」と語った。「最期に家族がどうなっていたのか、一番知りたい」

朝日新聞社

最終更新:9月17日(土)22時36分

朝日新聞デジタル

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