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トンネルの土砂はどこに捨てる? リニア実現を支える、縁の下の高度な技術

エコノミックニュース 9月17日(土)19時14分配信

「地下鉄の電車はどこから入れたの? それを考えると夜眠れなくなっちゃう」そんなフレーズで人気を博したのは、昭和の漫才師、春日三球・照代。

今では、電車の部品を地下で組み立てるのではなく、地上から線路で引き入れたり、車両を吊って降ろしたりすることが知られている。さてその前に、地下鉄が走るトンネルを掘った後の土砂をどこからどのようにして出しているのかということも心配してしまう。

8月に決定した経済対策にリニア中央新幹線の開業前倒しが盛り込まれたことを受け、財務省も8日、JR東海に対して2年間で3兆円の貸し出しを予定している融資資金調達の為、満期までの期間が最も長い40年国債の今年度発行額を4000億円増額する方針を固めた。これにより、いよいよ我が国でのリニア事業が現実味を帯びてきた。

そこで今、注目されているのが産業機器の分野だ。リニア中央新幹線を建設するためには当然、様々な大型機械が活用される。山国である日本を横断するとなると、大小含めたトンネルを掘削する必要がある。しかし、冒頭で話したように、トンネルを掘るのはいいが、問題はその土砂をどのように排出し処理するかだ。これが迅速にいかないと、いくら削っても工事は停滞してしまうだろう。そこで活躍するのが産業用ホースだ。

例えば、住友理工などは、リニア中央新幹線だけでなく、2020年夏に開催を控える東京五輪なども含めて、社会インフラの大規模な整備が進む中、産業用ホース需要の高まりを見込み、それに対応すべく、産業用ホース事業を大幅に再編している。

シールド工法用土砂、レキ等の吸排出用製品としては、軽量、柔軟、耐摩耗用ゴムホース「エルスター」シリーズなどがある。同製品は内・外面ゴムに超耐摩耗性ゴムを使用し、ゴムの特性である柔軟性を持ちながら、土砂などを通す際の負荷に耐えられるようになっている。

同社は近年、海外に向けてのグローバルな展開も積極的に行っており、海外の過酷な環境下での掘削現場でも使用されているため、今後、世界的なシェア拡大も期待されている。

住友理工は産業用ホースだけでなく、日本の鉄道を支える鉄道車両用防振ゴムなどの様々な技術が世界的に高い評価を受けている。今回のリニア建設が成功すれば、それを陰で支えているこういった専門技術も大きな注目を集めるに違いない。20年の東京五輪開催、27年開業予定のリニア中央新幹線は、日本の産業技術を世界に知らしめるための大きなチャンスになるのではないだろうか。(編集担当:藤原伊織)

Economic News

最終更新:9月17日(土)19時14分

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