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<EU首脳会議>難民・テロで行程表…加盟国、足並み乱れ

毎日新聞 9月17日(土)22時0分配信

 【ブラチスラバ八田浩輔】スロバキアの首都ブラチスラバで開かれた英国を除く欧州連合(EU)27加盟国による非公式の首脳会議は16日夜(日本時間17日未明)、難民・移民やテロ対策など重点政策の行程表を取りまとめ、欧州市民の信頼回復に向けた決意をうたう「ブラチスラバ宣言」を採択した。一方、イタリアなどからは突っ込んだ議論を避けて成果を演出する会議進行を批判する声も出ており、EUの立て直しを巡る加盟国間の隔たりを露呈した。

 行程表は半年間の取り組みをまとめており、域外との国境管理を強化することを柱とし、若者の雇用対策の策定などを盛り込んだ。また「宣言」は、加盟国間や市民との対話を重視する姿勢を強調し、EUの出発点にあたるローマ条約締結60周年を迎える来年3月に向けて「市民が信頼、支持できる魅力あるEUの将来像」を提示することを誓った。

 今回、英国を除く加盟国の連帯を内外に発信するため、強い反対が出ないテーマに絞った話し合いが優先された。また、EUの難民割り当てに反対している議長国スロバキアも、意見の相違がある問題には深入りしない「安全運転」に終始した。

 独仏首脳は会議終了後に共同で記者会見し、ドイツのメルケル首相は「ブラチスラバの精神は協力の精神だ。協力なしには(今回掲げた)目標を達成できないと全員が確信している」と強調。フランスのオランド大統領も「市民の期待する優先事項を掲げながら前進するしかない」と訴えた。

 一方、イタリアのレンツィ首相は会議終了後に単独で記者会見を開き、「今回の結論には満足していない」と言及。難民・移民対策で突っ込んだ議論を避けた会議進行や、緊縮的な財政政策を重視するドイツへの不満を隠さず、独仏との共同記者会見を拒否したことを明かした。

最終更新:9月17日(土)22時0分

毎日新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。