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スピルバーグが新作「BFG」を作った意図とは? 想像力をかきたてる“巨人”の魅力

産経新聞 9月17日(土)16時45分配信

 ディズニー映画「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」が9月17日に公開された。同13日に生誕100年を迎えた英作家、ロアルド・ダール(1916~90年)が1982年に発表した児童文学「オ・ヤサシ巨人BFG」をスティーブン・スピルバーグ監督が映画化した。

 ロンドンに暮らす孤独な少女と、子供たちに夢を届ける優しい身長約7メートルの巨人BFGの物語は、異星人と少年との交流を描いた「E.T.」(1982年)を手がけたスピルバーグ監督らしいファンタジーに満ちた題材といえる。スピルバーグ作品が夏休みシーズンの本命ではなく公開されるのはちょっと寂しいが、映画関係者によると、9月17~19日の3連休を狙った編成という。

 映画では巨人を描いた作品が多い。「ロード・オブ・ザ・リング」3部作(2001~03年)や「ホビット」3部作(12~14年)、「ジャックと天空の巨人」(13年)のほか、日本ではお笑い芸人の松本人志の初監督作「大日本人」(07年)や「進撃の巨人」2部作(15年)もある。

 巨人が存在するという伝え話もある。1829年4月にスウェーデンの漁師、ヤンセン親子が暴風雨でたどり着いた地底王国で身長が4メートル以上もある巨人と遭遇したという。ネットで検索すると、世界各地で巨人だった古代人の骨が発掘されたとして発掘現場の写真が見ることができるが、はっきりいってどれもまゆつばなものばかりだ。

 日本にも巨人伝説は多い。水戸支局に赴任していたときに、市内の千波(せんば)湖畔の近くに住んでいた。その湖が「巨人の足跡」でできたもので、巨人が食べた貝の貝殻が蓄積されたのが市内にある貝塚だと地元の人に教わった。千波湖は巨人の指で作ったという説もあるらしい。

 「ダイダラボッチ伝説」である。産経ニュースで連載中の企画「北関東怪奇伝説」にも登場したこの巨人伝説は、国内各地で名前を変えながら存在している。作家の松本清張はこの伝説と茨城県の大洗海岸で見つかった水死体を絡めた短編小説「巨人の磯」を1973年に発表している。巨人は想像力をかきたてるテーマらしい。スピルバーグ監督もその一人のようだ。

 いや、待てよ。スピルバーグ監督が「未知との遭遇」(1977年)や「E.T.」、「宇宙戦争」(2005年)を発表したのは、異星人の存在を世に知らしめ、その対応策を人類に考えさせるためだ、という噂があった。ということは「BFG」を作った本当の意図とは…。いやいやちょっと考えすぎですかな。(伊藤徳裕)

最終更新:9月17日(土)16時57分

産経新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。