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若者につなぐ感性 土屋禮一さん特別授業

岐阜新聞Web 9月17日(土)9時31分配信

 岐阜県養老郡養老町出身の日本画家土屋禮一さん(70)が登壇する特別授業「故郷への思い 土屋禮一画伯による『若き芸術文化の旗手たちへ』」が16日、岐阜市宇佐の県美術館で行われた。加納高校美術科の生徒119人を前に、制作で大切にしていることや絵の魅力を率直に語った。
 自身が受け継いだものを故郷の若者に伝えたい-という土屋さんの協力を得て、岐阜新聞社が創刊135年記念行事として企画。「土屋輝雄・禮一」展を開催中の県美術館と共催した。美術科全員が考えた質問を集約し、11人が代表して質問。土屋さんは親しみやすい例えを交えながら、真摯(しんし)に答えた。
 内容をどう決めるかという質問には「なぜ描くか、心が動いた根拠を見詰めること」、制作中に考えることは「“飽くなき厳密”という言葉を胸に絵を育てる」、色を決めるこつは「絵は想像力の仕事。目に見えるだけでない色を感じることが大切」と回答。芸術を志す若者に望むこととして、「絵は心のぜいたく。何が幸せか、一人一人の根拠をしっかり見つけてください」とエールを送った。
 続いて展覧会場に移動し、墨の魅力や父への思いを話した。
 大先輩の話に、生徒らは感激した様子。3年の田中優佳子さんは「間近で話を聞けてドキドキした。『感じる色が本当の色』という言葉が印象深かった」、2年の新井理玖さんは「うまくいかなくてもワンダフルとプラスに考えられそう」と言葉をかみしめていた。
 特別授業の内容は、28日付本紙朝刊の特集で詳報する。

岐阜新聞社

最終更新:9月17日(土)11時8分

岐阜新聞Web