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足失ったシバイヌ「すみれ」 力強く生きる セブン&アイ出版からきょう本発売

上毛新聞 9/17(土) 6:00配信

 事故で左の前足と後ろ足を失ったシバイヌ「すみれ」の半生を紹介する「二本あしのワンコ すみれちゃん、生きる」(セブン&アイ出版)が17日、全国の書店で発売される。保護された犬の譲渡会を開いている、NPO法人群馬わんにゃんネットワーク(高崎市)のメンバーらが、「すみれのしっぽ」のペンネームで、「悲しい思いをする保護犬を生み出さないよう、命について考えてほしい」と思いを込めて出版した。

◎高崎のNPOが半生つづる

 すみれは雌で5~7歳と推定される。昨年12月、市内の河川敷にいたところを市動物愛護センターに保護され、同法人が2月に開いた譲渡会で新しい飼い主が見つかった。ところが、4月に逃げ出し、前橋市内の線路脇で左の前後の足と尻尾が切断された状態で発見された。電車にひかれたとみられる。飼育が困難になったため、法人が飼い主から引き取った。

 出版社からすみれの書籍化を提案された飯田有紀子理事長(54)は当初ためらったが、回復してけなげに生きる姿を見て「すみれの前向きさを伝えたいと思うようになった」という。

 A5判変型、96ページ。保護された状況や事故直後の様子、車いすを使って走り回るまでに回復した姿、周囲で支える人たちの物語を、約140枚の写真とともに紹介している。

 すみれは現在、法人のメンバーが自宅で世話しているが、飼育できる飼い主を募集している。飯田理事長は「この本が保護犬をなくし、動物を最後まで育てる覚悟を持たせたり、犬に対する考え方を変えるきっかけになれば。すみれの姿を見て元気をもらってほしい」と話している。

 売り上げの一部は、保護動物の医療費など愛護活動に充てられる。

最終更新:9/17(土) 6:00

上毛新聞