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品種も続々! 女性もハマる「サボテン」の魅力とは?

TOKYO FM+ 9/17(土) 12:00配信

近年は世界的にサボテンをはじめとする多肉植物が大ブームで、特に日本では女性の間で部屋のインテリアとしてサボテンを育てている人も多いようです。今回はそんな「サボテン」の選び方や育て方について、TOKYO FMの番組の中で詳しい方々に教えてもらいました。


◆「とても不思議で美しいサボテンの魅力」
~お笑いコンビ「イシバシハザマ」 ハザマ陽平さん

「竜神木」という、いかにもサボテンらしいサボテンがあるのですが、それが綴化(てっか)といって遺伝子異常やウイルスによって急に形が変わってしまう現象があります。綴化した竜神木はまるでタバコの煙がそのまま形になったような、あるいは絵の具をコップの水に垂らして横から見たときのような、すごく不思議な形をしているんです。そんな世界でひとつだけの形に芸術を感じて、僕はサボテンに興味を持ちました。

育てるのが難しいサボテンといえば「オベサ」です。これはバスケットボールみたいな形をしたサボテンなのですが、育て方に「日の当たりが良くて温度が高すぎないところ」と書かれています。暑すぎると葉焼けといって茶色くなってしまうし、涼しすぎると徒長(とちょう)といって本来は丸いサボテンが細長くなってしまう。自分の部屋の中でどこがちょうどいいのか、携帯の電波を探すようにウロウロしてしまいました。

サボテンは一生懸命育てても見た目はなかなか変わりません。1年かけて「ちょっと大きくなったかな?」程度です。でもそんな愛想のないサボテンが1年に1回、わずか5~6日間だけ、鮮やかな赤や黄色のキレイな花を咲かせます。その美しさは1年間の苦労に対するサボテンの感謝のようです。

サボテンは違う品種を接ぎ木しても、根から水を吸って体全体に届けるための管(維管束)をうまくつなぎ合わせると共存が可能です。これは小さくて弱いサボテンを育てたいときに使う技術で、たとえば「鸞鳳玉(らんぽうぎょく)」という品種は「柱サボテン」に接ぎ木して大きくします。大きくなって接ぎ降ろし(切り離し)た後、ランポーも柱サボテンも元気に育つのには感心させられます。

その鸞鳳玉は初心者におすすめのサボテンです。上から見ると星のような形をしていて、そこまで頻繁に手を掛けなくても勝手に育ちます。僕の家なら水やりは5~10日に1回くらいです。それから「緋牡丹錦(ひぼたんにしき)」も育てやすいと思います。カラフルで可愛いのでぜひ育ててみてください。


◆「厳しい土地で生きるサボテンの進化がすごい!」
~国際多肉植物協会 会長 小林浩さん

サボテンは4~5万の品種があると言われています。原種のほかに、交配して作り出した新しい品種がどんどん生まれているんです。特に日本は品種改良に長けていて、そのレベルは世界一と言って良いでしょう。だから世界中から日本にサボテンを買いに来ます。この4~5年はアジアの国々の経済力が上がって買い付けに来る人が増えて値段も上がっていますね。

たとえば多肉植物のオブツーサという品種は斑(ふ)が入っているものが貴重とされます。通常、葉っぱは緑色をしていますが、そこに黄色や白の模様が入るのが斑です。この斑入りのオブツーサは去年の正月に30万円だったのが夏には70万円、秋には100万円を超えていました。これほどのブームはかつてなかったことです。

もともとサボテンはほかの植物とそれほど変わらない姿でした。それが気候の変動によって土地が乾いていく中で、幹や葉を太らせて水を貯められるように進化していったんです。さらに葉からは水分が蒸散するので葉をなくし、幹も表面積をできるだけ小さくするため球形になっていきました。そして葉の付け根の托葉(たくよう)がトゲに進化したと考えられています。

托葉がトゲに進化した理由ですが、やはりトゲがあると動物に食べられにくいようです。馬はサボテンをヒヅメで蹴って水分を吸ったりしますが、逆に言えばそれくらいしないと動物はサボテンを食べられません。サボテンによってはトゲがフワフワになっていてレースのカーテンのように日陰を作っている品種もあれば、綿毛のように進化したトゲが夜霧を含んで水分を確保している品種もあります。

「弁慶柱」はアリゾナのツーソンを象徴する巨大な柱サボテンで、太さ1m、高さ10mまで成長します。この弁慶柱は夜に花が咲かせ、コウモリが寄ってきて交配が行われて種を付けるのですが、実はサボテンには種のほかにもトゲを使った繁殖方法があります。小さなサボテンがトゲで動物にくっついて遠くに運ばれて繁殖することもあるんです。また多肉植物のマツバギクの仲間には雨が降らないと絶対に種がこぼれない構造になっている品種もあります。こんな水が少ない土地で生きていくための多様な進化がサボテンの奥深さです。


◆「初めての方にもおすすめのサボテンは」
~「SOLSO FARM」スタッフ 中嶋有さん

最近は女性のお客様がサボテンや多肉植物を購入していくことが増えています。その理由としては育てやすいこともありますし、お家のインテリアに合わせやすいこともあるのではないでしょうか。

初めての方でしたら「エケベリア」がおすすめです。これはトゲがない多肉植物の一種で、とても育てやすいのが特徴。薔薇の花が開いたような形のロゼット型をしていて、春から秋なら月に1~2回の水やりで十分です。お値段も小さいモノなら800円からあります。これからの季節は紅葉の一種で葉の色が濃くなっていくのも今おすすめする理由です。

育てやすさは生命力の強さによります。日本でも自生している「メキシコマンネングサ」は切れ端を土の上に置いておくだけで繁殖するほどの生命力です。先ほどのエケベリアも葉っぱ1枚から根が出て新芽を付けます。「セダム」は芝のカーペットのように地面を這う多肉植物ですが、伸びてきたら芝のように刈り込んでそのまま土の上に蒔けば1ヵ月で新しい株になります。このあたりが初心者にも育てやすいので人気の品種です。

育てやすいとはいってもそれなりの環境は必要です。水はそこまで必要ありませんが、明るさや風通しには気を遣ってください。寒さは品種によって強い弱いがありますが、おおむね0度を下回らなければ外でも管理できると思って良いでしょう。逆に夏は水のやりすぎにご注意ください。たとえばエケベリアは水をやりすぎると本来はロゼット型なのに開いてきて形が崩れてきます。なるべく水を切って厳しめに育てることでガチッとした締まった株になります。本当は雨の当たるベランダで雨ざらしにしておくくらいが一番です。

購入するときは発色が良くて、なるべく全体的にキュッと締まった株を選んでいただくのが良いと思います。どの品種も育て方はそれほど変わらないので、ひとつの鉢にいくつかの品種をミックスした寄せ植えも楽しいですよ。3種類を寄せ植えするのであれば、背の高いもの、中くらいのもの、低いものをそれぞれひとつずつ選ぶとバランスが良くなります。「テラリウム」といってガラスの鉢の中に小さな景色を作るのも人気です。

(TOKYO FMの番組「ピートのふしぎなガレージ」9月10日放送より)

最終更新:9/17(土) 12:00

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