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SBS価格偽装 商社・米卸を聴取 国産影響 農相「最大の問題」

日本農業新聞 9/17(土) 7:00配信

 政府が国家貿易で輸入する売買同時入札(SBS)米を巡り、業者間で不透明な取引が行われていた問題で、山本有二農相は16日の閣議後会見で、過去にSBS米の取引に参加した業者を対象に、取引実態に関する聴取に乗り出したことを明らかにした。一般に考えられているよりも輸入米が安く流通し、国産米価格に影響を及ぼしている可能性があることが「最大の問題」と指摘し、こうした事実を確認した場合、ただちに是正措置を講じる方針を示した。

・調整金 実態解明へ

 SBS米については、一部の取引で、輸入商社が卸売業者に「調整金」と呼ばれるリベートを支払い、米卸は公表されている落札価格よりも事実上安く輸入米を買っていたことが明らかになっている。この調整金を使って米卸が、輸入米を国産米よりも大幅に低い価格で流通させている可能性がある。

 農相は会見で、こうした調整金の仕組みについて問われ、「食糧法令上、外形的には特段の問題はない」と説明した。一方で「(制度の趣旨に沿わない)適正な運営が図られていないとすれば、問題である」との認識を表明。「過去のSBS契約の履行状況を、可能な限り確認する」と実態把握に着手したことを明かした。

 これまでSBS米の契約実績のある輸入商社や米卸を対象に、(1)契約時の調整金の有無(2)調整金がどういう効果を果たしているか(3)米卸がSBS米を市場に売り出す場合の価格にどう影響するのか――などを調べる。

 政府は環太平洋連携協定(TPP)で、米国とオーストラリアから7.8万トンをSBSで輸入することに合意した。「国産業務用米の価格と大差ない」と、国産米価格への影響を否定してきた。だが、調整金を得て米卸が市場に安く販売している場合、こうした説明と矛盾することになる。

 農相は「国内産米の価格に変動はないと言ってきた。言っていたことと異なることになるのが、最大の問題だ」との認識も示し、「不透明感や合目的性、公平性の観点から妥当でないというものがあるならば是正したい」と述べた。

日本農業新聞

最終更新:9/17(土) 7:00

日本農業新聞

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