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院生殺害、被告が語った当日状況 弁護側質問で供述「3度首絞めた」

福井新聞ONLINE 9/17(土) 8:16配信

 福井県勝山市で昨年3月、赤トンボ研究の教え子だった大学院生菅原みわさん=当時(25)=を絞殺したとして、殺人の罪に問われた元福井大大学院特命准教授の無職前園泰徳被告(44)=同市=の裁判員裁判第4回公判が16日、福井地裁であり、弁護側の被告人質問が行われた。前園被告は事件当時、菅原さんから何度も「殺してください」と求められ殺害したと述べた。3回にわたり首を絞めたとし「(最初の2回は)死ぬのをやめさせるため苦しめるつもりだったが、(最後は)楽にしたいと思ってしまった」と供述した。

 同被告は、菅原さんと2011年9月ごろから約1年間、不倫関係だったと説明。菅原さんが大学でセクハラを受けて以降、自殺をほのめかす言動があったため、13年秋ごろから再び関係を持ったとした。

 事件当日、菅原さんが同被告宅に車で来たが、以前に菅原さんから「(被告の)家族を殺す」などと通信アプリで通知されていたこともあり「精神的におかしい状態になったと思い、慌てた」と、大雪だったがサンダルで外に出たとした。

 車に乗り込み、菅原さんを落ち着かせようと車を走らせながら説得を試みたが、車内で菅原さんは「殺してくれないなら(被告を含む家族を)殺します。もう無理です」と繰り返したとした。

 菅原さんの首を絞めた際、最初の2回はともに菅原さんが失神し、車を動かすと振動で目覚めたとした。2度目の失神から目覚めた後、さらに強く殺害を求められたため、両腕で首を絞めたとし「殺すんじゃなく、楽にしたいという思いだった」と供述した。

 殺害後、妻に110番通報させ、菅原さんの車にあったドライブレコーダーの記録カードや携帯電話の破棄については「事故死というストーリーにしたいと思っていた」とした。

 次回は20日午前9時半から、検察側の被告人質問、論告が行われる。

福井新聞社

最終更新:9/17(土) 8:16

福井新聞ONLINE