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安達阿記子、挑戦者として連覇を目指したリオ

カンパラプレス 9月17日(土)20時19分配信

リオパラリンピックの大会8日目にあたる14日、ゴールボール女子準々決勝が行われ、日本は中国と対戦した。前半の早い時間帯で2得点を挙げ、リードした日本だったが、その後2失点を喫し、同点に追いつかれた。延長戦でも決着がつかず、エクストラスローでの勝負の結果、日本は中国に敗れ、ロンドン大会に続く連覇を達成することはできなかった。

金メダルは過去のものと気づいた世界選手権

 中国側の投球したボールが、自陣のゴールに吸い込まれた瞬間、日本のリオでの戦いが終わった――。

 ピッ!「ゲーム!」
 試合終了のコールを聞くや否や、日本の選手たちは目を覆った。誰の目からも涙があふれ出ていた。その中で、安達阿記子はエースとしての責任の大きさを感じずにはいられなかった。

 試合後のインタビューで敗因について訊かれると、安達は「すべての責任は自分にある」とばかりに、こう答えた。
「最初に2点をリードしながら、(前半の終盤に)自分のところで抜かれて失点しまった。最後のエクストラスローでも、自分は絶対に決めなければいけない立場だったにもかかわらう、外してしまった。それが敗因だったと思います」

 決して4年前の栄光をひきずり、油断をしていたわけではなかった。逆に、安達には危機感さえあったほどだ。2014年の世界選手権で4位に終わったことをきっかけに、金メダルに輝いたロンドンパラリンピックが、既に過去の出来事に過ぎないことを、安達は強く感じていた。

「それまでは、『金メダリストとして、どうあるべきか』ということを意識することが大事だと考えていました。でも、2014年の世界選手権で負けた時に、それはもう違うなと思ったんです。自分たちは挑戦者なんだと。だからこそ、もっと成長しなければ、世界に勝つことはできない。そのことに気づかされました」

 安達は、その気持ちを忘れないようにしようと、時々、世界選手権での試合のビデオを振り返った。そうして、自分自身に喝を入れてきた。

「リオでも、自分たちは挑戦者として臨みます」
 ディフェンディングチャンピオンながら、決して浮き足立つことなく、挑み続けたリオデジャネイロパラリンピック。しかし、日本はベスト8という結果に終わった。

「チーム全員が、もう一度挑戦者となって、世界一を取りに行くという気持ちで臨みましたが、自分たち以上に世界のレベルが上がっていることを感じました。そこに早く追いつかなければ、日本にとって厳しい時代になるのかなと思います」

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最終更新:9月17日(土)20時19分

カンパラプレス