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札幌の新興IT、職場体験に力 知名度不足カバー

北海道新聞 9月17日(土)18時10分配信

新規採用につなげようと知恵絞る

 業績を伸ばしている札幌の新興IT企業が、新規採用につなげようと道内の大学生や専門学校生に職場体験をしてもらうインターンシップに力を入れている。大学の就職課などに任せきりにしていると、知名度不足が足かせとなって大手企業やその子会社に学生が流れてしまうためだ。各社はインターンの学生が大学の単位認定を受けられるようにしたり、長期体験で職場への理解を深めてもらったりと、若者との接点づくりに知恵を絞っている。

背景にIT業界の人材難

 「インターンに来ようと思う時点でやる気がある証拠。優秀な学生を早めに見つけられる」。システム開発のビットスター(札幌)の前田章博社長はインターン受け入れの利点をこう強調する。同社はインターンを昨年導入し、参加した2人のうち1人が入社。大学などにポスターを張ってPRしたところ、今年も12人が応募した。

 HP制作のギアエイト(札幌)も熱心だ。同社は3カ月以上の長期受け入れが原則。「社員と同じ仕事に携わることに意味がある」とし、実際の業務に加わってもらう。これまで10人を受け入れ、3人が入社した。

 電子書籍のルーラー(札幌)は、インターン募集にベンチャー企業の求人用サイトも活用する。多様な人材の雇用に前向きで、社会人を経て今春入社した内山穂南さんは「インターンでも業務に関われて、入社意欲が高まった」と話す。

 各社がインターンシップに力を入れる背景には、IT業界の人材難がある。7月の道内の有効求人倍率のうち情報処理部門は1・55倍と全体平均より5割も高く、人手不足が深刻だ。

 札幌のITコンサルタント赤沼俊幸さんは「IT業界を志望していても道内企業に目が向かないミスマッチがまだ目立つ。参加増を見据え、企業側はインターンの受け入れ態勢の充実が課題となる」と指摘する。

北海道新聞

最終更新:9月17日(土)18時10分

北海道新聞

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