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アップル、コカ・コーラ・・なぜ企業はカーボンフリーに向かうのか

ニュースイッチ 9/17(土) 9:09配信

富士フイルムがオランダ工場の全電力を風力に

 富士フイルムはオランダ工場の電力をすべて風力発電からの電力に切り替えた。これまでは工場敷地内にある風力発電設備が電力を供給していたが、エネルギー会社からも風力由来の電力の購入を始めた。工場の操業に使う年1億キロワット時の電力を、“カーボンフリー化”(二酸化炭素排出ゼロ)した。

 オランダ工場は印刷に使う刷版材料を生産する。既存の風力発電設備5基で、電力の20―30%近くを賄っていた。エネルギー会社の風力発電設備からも購入する契約を結び、外部から調達する電力も風力発電で作られた電力にした。

 風力由来電力の購入により、CO2排出量は年3万5000トン低減できる。また、カーボンフリー化する年1億キロワット時の電力は、家庭3万軒の電力使用量に相当する。

 オランダ工場の敷地には、米コカ・コーラなど近隣3社と共同利用する排水処理設備もある。現地企業が建設、保有、運用し、4社が使用料を支払う仕組み。10月にもその利用が始まると、排出処理に費やす電力が地域の処理場を使うよりも40%削減できる。

 再生可能エネルギーを大量に導入する大企業が増えている。米アップルは事業で使う電力のほとんどを再生エネに切り替えた。ユニリーバも100%再エネ化を目指している。日本企業ではソニーが欧州事業の電力の全量を再生エネにした。

<解説>
 再生エネ100%を目指す企業連合「RE100」が結成され、イケア、BT、SAP、ネスレ、ユニリーバなど50社以上が参加している。CO2排出規制の強化も想定され、火力の電気代は上昇。いずれ再生エネの方が安くなることを見越し、100%化を進めてるいるのだ。

 大手が買うとなれば発電事業者も再生エネに投資するので、コストが下がる循環が生まれる。いずれ海外大手は、ウィンドファームなどを押さえ、有利に調達するだろう。

最終更新:9/17(土) 9:09

ニュースイッチ