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【ブラジル】臓器提供者の割合が増加 移植のシステム改善が課題

サンパウロ新聞 9月17日(土)4時6分配信

 ブラジル臓器移植協会(ABTO)によると、今年第2四半期における国内での臓器提供者数が100万人あたり14人の割合となり、第1四半期の同13.1人から増加した。アジェンシア・ブラジルが8月23日付で報じた。

 ABTO臓器摘出委員会コーディネーターのジョゼ・リマ・オリベイラ・ジュニオル氏は、「2015年中は低下傾向にあった臓器提供者の割合は、2016年の第1四半期に安定し、今、第2四半期に増加している」と述べている。

 増加はしたものの、臓器提供者の数は期待されていた100万人中16人を下回った。さらに第2四半期には移植手術件数も減少したという。

 今年上半期の臓器移植の待機者数は3万3199件で、昨年同期の3万2000人から増加している。絶対数でみると、最も待機者数が多いのは角膜と腎臓で、以下、肝臓、心臓、肺、膵臓、腸などとなっている。

 オリベイラ・ジュニオル氏によると、2015年までの5年間には潜在的臓器提供者数と実際の提供者数、移植手術件数は改善傾向にあり、待機者数も減少していた。しかし昨年、こうした傾向が全ての指数において悪化傾向に転じたという。

 同氏はその背景としてシステムの混乱を挙げる。病院への支払い遅延、契約破棄や未更新、手順の調整不足などが悪化の要因になっており、その結果、手順を履行する職員が減り、移植手術数も減少したという。

 ABTOのデータによると、臓器提供者数の割合が最も高いのはサンタ・カタリーナ州やパラナ州、リオ・グランデ・ド・スル州で、それぞれ100万人あたり34.9人、26.2人、25.2人となっている。

 最も臓器提供者数の割合が低い地域は、臓器の提供を家族が拒否する割合の高い北部と北東部で、ジュニオル氏によると、これらの地域における臓器提供者の割合は100万人中2~4人だという。

 昨年下半期に提供された臓器のうち、71%が使用できなかったという。ジュニオル氏は、臓器を移植可能な状態に保つには提供者の体温維持や輸血といった手順が必要となるが、提供される場所に必要な設備がなく、摘出・輸送のチームが到着した時には不可能になっていたケースが多かったとし、移植のためのシステム改善の必要性に言及している。

サンパウロ新聞

最終更新:9月17日(土)4時6分

サンパウロ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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