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奈良は左脇腹を痛め、準決勝進出ならず [ジャパン女子オープンテニス]

THE TENNIS DAILY 9月17日(土)7時31分配信

「橋本総業 ジャパンウイメンズオープン」(本戦9月12~18日/東京・有明テニスの森公園テニスコート)の本戦5日目はシングルス準々決勝4試合とダブルス準決勝2試合が行われ、奈良くるみ(安藤証券)は世界ランキング115位(9月12日付)のヤナ・セペロバ(スロバキア)に6-3 4-6 6-1で敗れ、準決勝進出はならなかった。

本戦5日目、青山修子/二宮真琴が決勝進出、奈良くるみと穂積絵莉/加藤未唯は敗退 [JAPAN WOMEN'S OPEN]

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 第1セットを6-3で奈良が先取。明らかに第2セットのセペロバは追い詰められていた。一か八かの強打でポイントを奪うが、奈良の左右へと展開していく揺さぶりに体力を奪われ、さらに自身のミスにストレスを溜めて声を荒げた。

 しかし、奈良は第2セットをワンブレークで2-1とするものの、あと一歩押し切れない。次の自身のサービスゲームでセペロバにブレークバックを許すと、さらに続くセペロバのサービスゲームでも優位にラリーを展開しながらも仕留めきれずに逆転を許した。

「相手のディフェンスが思いのほかよくて、決めたいところで決めきれなかった。第1セットからいい動きができていたけど、それもあって逆に第2セットではリードを広げたいところでフィジカル的に力がふっと抜けてしまった」

 サービスキープでなんとか3オールとしたものの、それ以降は攻めたい焦りもあったか先にミスを重ねてずるずるとゲームを失ってしまった。

 第2セットを奪ったセペロバは息を吹き返し、ファイナルセットでは力任せのショットばかりではなく、スライスやロブを交ぜるなど冷静さも取り戻した。

 一方の奈良は第2セット途中から左脇腹に痛みを覚えたと言い、ファイナルセット0-1のあとにメディカルタイムアウトをとり、マッサージを受けるなどで回復を図ったものの、その後は1ゲームを奪うのが精いっぱいだった。

 傍から見る限りではいかにも勝ってもおかしくない展開だったが、奈良は「今日は相手もいいプレーをしてきたし、私自身もいいプレーができたと思う。痛みがあったという部分もあるけど、でも収穫のある試合だった」と、試合後の記者会見では笑顔さえ見せて振り返った。

 何度も繰り返したのは、「今は本当にいいテニスができている」という言葉だ。2年前の2014年に自己最高の32位を記録している奈良だが、今年の全仏オープン前にはキャリア最大のスランプに陥るなど成績だけでなく精神的にも落ち込み、テニスから距離を置いた時間も過ごしている。ランキング81位で臨んだ今大会も、「勝っても負けても、いいトレーニング期間にしたい。いい試合ができるといいな」という思いで臨んでいたという。

 幸い左脇腹の状態は重症ではなかったが、来週の東レ パン・パシフィック・オープンテニスの予選は回避した。

「また勝ちたい気持ちが出てくると思うので、このままいいテニスを続けていきたい。いい準備をして頑張りたい」と、今後に向けて気持ちを切り替えた。

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 ダブルスでは、1回戦で第1シードを破って勢いに乗る青山修子(近藤乳業)/二宮真琴(橋本総業ホールディングス)が、準決勝でも第3シードのアレクサンドラ・クルニッチ(セルビア)/カテリーナ・シニアコバ(チェコ)を6-4 5-7 [10-4]で破って決勝進出を決めた。

「私のポーチや前での動き、相手のアタックを止めて逆にボレーで決めるところなどは今日も大きな拍手をもらったので、決勝でも観客の皆さんをドキドキさせたい」と青山が見どころを語れば、二宮は「青山さんが前で動けるように、私が思いきり振り切ったストロークを打ちたい」と決勝への意気込みを語っている。

 同じく準決勝に進んだ穂積絵莉(エモテント)/加藤未唯(佐川印刷)はジョスリン・レイ/アンナ・スミス(ともにイギリス)に敗れ、決勝進出はならなかった。

(テニスマガジン/ライター◎田辺由紀子)

最終更新:9月17日(土)7時31分

THE TENNIS DAILY