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現代女子にも切実! 17世紀イタリアの三大トピック「美魔女」「妊娠」「婚活」を描く『五日物語-3つの王国と3人の女-』

dmenu映画 9月17日(土)12時0分配信

ゴージャスな映像美でカンヌ映画祭のグランプリを二度かっさらったイタリアの鬼才マッテオ・ガローネ監督。今回の作品でも、その圧倒的なヴィジュアル感覚は鬼盛りです。そんなゴージャスなヴィジュアルの中で展開するのは、現代の女子にとっても見逃せない三大トピック「美魔女」「妊娠」「婚活」なんですよ!

舞台は17世紀イタリア。派手で劇的な美こそ最高! とするバロック美術の全盛期だけに、舞台である城やインテリア、登場人物のドレスやコスチューム、髪型、もう何もかもがトゥーマッチなゴージャス感。目がメタボりそうなぐらい絢爛豪華な絵巻を見せてくれます。

え? 17世紀に「美魔女」っていたの? と驚いているそこの現代女子。『五日物語 -3つの王国と3人の女-』は、17世紀に書かれた世界初のおとぎ話「ペンタメローネ(五日物語)」が原作。グリム兄弟にも大きな影響を与えたと言われています。

そんな最古のおとぎ話の中に、アラフィフどころか余裕でアラ還超えなのに、セクシー系の王様(ヴァンサン・カッセル)とベッドインしたいからと、必死でアンチエイジング美容しちゃう痛いおばあ様が登場しちゃうんです! このおばあ様、老いた妹と二人でひっそりと暮らしていたのに、王様のベッドイン・コールを受け、眠っていた「女」に一気に火がついちゃったんですね。やれやれ。さらにこのおばあ様の妹も、「あたしも若返りたいーっ」と女心が再燃し……。その若返り法ってのが、「魔女のピーリング」と名づけたくなるほど閲覧注意。まあ、いろいろな意味でイタすぎな老姉妹です。姉妹でアンチエイジングにハマるのは危険ってことでしょうか。

もう一つのトピック「妊娠」で悩む王妃を演じるのは、サルマ“美魔女”ハエック様。一線を越えて狂気の世界へ至ってしまう彼女の姿には、哀れみを感じずにはいられません。くうっ。またハエック様の息子が超絶美形でこの世のものとは思われない天使くんなのが見どころ。母心の行き着く果ての悲劇も泣かせますわ。

3つ目のトピック「婚活」では、結婚したくて結婚したくて仕方ない適齢期のお姫様が登場。パパである王様が「お婿さんオーディション」を開催するんですが、選ばれたのがよりによっての××××。これなら一生独身のほうが良かったーと叫びたくなる相手なんですが、そこで折れないのが婚活姫。今風に言えば、夫のDVや粘着にも立ち向かい、「この状況から絶対に抜けてやる」と決意。数々の困難を乗り越えて成長する姿を見ていると、(若いうちの)結婚だけが女の幸せじゃないんだよと、17世紀から時を超えて教えを受けてる気がします。

それにしても、女の悩みって、17世紀から変わらないのね。これ、原作は「世界最古のおとぎばなし」なのに。女の悩みも世界最古ってこと!? キャー!

文=ガンガーラ田津美/Avanti Press

最終更新:9月17日(土)12時0分

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