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代替輸送船が八戸に入港 台風10号で道内鉄道網寸断、本州との物流アクセス確保

デーリー東北新聞社 9月17日(土)11時57分配信

 台風10号の影響で北海道内の鉄道網が寸断され、貨物列車が不通となっている事態を受け、JR貨物(東京)が釧路―八戸間で始めた貨物船による代替輸送の第1便が16日、八戸港に入港した。同港の拠点性を活用し、道内と本州を結ぶ物流アクセスが確保された。一方、鉄路復旧のめどは立っておらず、修復が完了するまでは海上輸送を実施する方針。

 JR貨物によると、帯広や釧路などの道東部と札幌方面を結ぶ根室線の新得―芽室間で、台風の暴風雨により複数の橋が流失。現在も同区間は不通のままで、本州への鉄道コンテナ輸送に大きな影響が出ている。

 釧路港―八戸港間の代替輸送では、貨物船をチャーター利用。片道で最大80個の5トンコンテナを載せて1日1往復する。八戸港では八戸港湾運送(八戸市)が荷役業務を請け負う。

 第1便の「佑勝丸」(総トン数499トン)は15日午後5時に釧路港を出港、翌16日午前9時20分ごろに八戸港八太郎1号埠頭(ふとう)G岸壁に着岸した。陸上クレーンなどを使って釧路港から運ばれたコンテナ80個を船から降ろした後、コンテナ4個を積んで釧路港に向けて出港した。

 JR貨物によると、八戸港に着いた第1便の貨物は砂糖や農産物など。今後、収穫期を迎えたジャガイモなどが増える見込み。同港からはトラックに載せて八戸貨物駅に運び、貨物列車で隅田川駅(東京)を経由して各目的地に輸送する。

 八戸港湾運送の福山務常務は取材に「東日本大震災で八戸港が被災した際は多方面から支援を受けた。今回はインフラが整備された八戸港を活用してもらい、恩返しをしたい」と話した。

 同日は日本通運(東京)が釧路港―東京港間で運航している定期RORO船を利用したコンテナ輸送も始まった。

デーリー東北新聞社

最終更新:9月17日(土)11時57分

デーリー東北新聞社