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【ブラジル】自殺率の増加傾向続く 性別や年齢、季節で違い=サンパウロ州

サンパウロ新聞 9月17日(土)4時12分配信

 サンパウロ州政府機関の州立データ分析システム(Seade)財団が8日に公表した人口統計調査の結果により、サンパウロ州内の自殺率が増加を続けていることが分かった。UOLサイトが8日付で報じた。

 同調査は、州内各市で届けられた死亡証明書のデータに基づいたもの。2013~14年の人口10万人あたりの自殺者数は5・6人で、01~02年の同4・3人、07~08年の同4・6人から増加している。自殺者の80%が男性で、15歳~64歳が72・3%。サンパウロ州における自殺率は、国内平均の5・8人をわずかに下回っている。

 中でもマリリアとリベイロン・プレットでは10万人あたり7・5人と高くなっている。一方、サントスやサンジョゼ・ドス・カンポス、レジストロでは5・5人と低くなっている。 

 主な死因は、精神的な動転や失望に起因した首つり自殺で、男性は66%、女性は43%を占める。また、日曜日と月曜日、気温の高い時期に自殺件数が多くなる傾向があるという。

 州内における外的要因による死亡の中で、自殺は交通事故や暴行による死亡に続いて3位にランクしている。

 他の州では、リオ・グランデ・ド・スル州とサンタ・カタリーナ州における自殺率が人口10万人中10人で最も高くなっている。リトアニアやベラルーシ、ロシア、カザフスタン、ハンガリー、日本や韓国などの国々における自殺率は、10万人あたり20人を超えているという。

 男性の自殺率は、20~39歳の年齢層では10万人あたり14人の割合で、40歳以上では減少し、65歳以上ではわずかに増加している。

 女性の場合は男性と異なり、自殺率が最も高い年齢層は45~49歳で、10万人あたり4人となっている。

 Seadeによると、こうした男性と女性の違いは、アルコールへの依存が低く、宗教心が高く、うつ病や精神疾患へのリスクの兆候に気付くのが早い事などと関係しているという。また女性は、危機を感じると助けを求めたり、社会的支援ネットワークにより積極的に参加する傾向にあるという。

 男性の場合は、競争的かつ衝動的な行動に出やすい傾向にあり、経済的に不安定な時期には多くの圧力に苦しみ、銃器を手に入れやすい事などが挙げられている。

サンパウロ新聞

最終更新:9月17日(土)4時12分

サンパウロ新聞