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【ブラジル】サンパウロ市の地下鉄計画 発表当時の予定には遠く

サンパウロ新聞 9/17(土) 4:17配信

 2000年7月に当時のマリオ・コーバス・サンパウロ州知事が発表した最初の統合都市交通プラン(Pitu)では、20年までに300億レアルを投資し、サンパウロ(聖)市に173・4キロの地下鉄路線と52.2キロのモノレール路線を建設する計画となっていた。建設が予定通りに行われていれば、聖市の路線網は世界8番目となる284キロに達していたという。しかし現在、20年までの実現見通しはその4割弱となっている。エスタード紙が12日付電子版で報じた。

 同プランの発表から16年が過ぎた現在、8号線(ラポーゾ・タバレス―ビラ・ギリェルメ間)、23号線(パリ―サンミゲル)など多くの建設計画が棚上げとなっている。建設が始まった線も工事が遅れ、いまだ完了していない。

 聖市の地下鉄・モノレール網の総延長は現在78.4キロで、20年までに109.1キロに達する見通しとなっている。これは、コーバス知事時代のPituが見込んだ284キロの38%に過ぎない。同プランの発表当時、聖市の地下鉄網は1~3号線の3路線で、総延長は49.2キロだった。その後、02年に5号線、10年に4号線が運行を開始したほか、14年に15号線(モノレール)が2.3キロの区間のみ開通している。

 ジェラルド・アルキミン知事は今後4年間に地下鉄網をさらに31.6キロ拡張する事を公約している。これには17号線(コンゴーニャス―モルンビー間)の一部開通のほか、4号線をビラ・ソニアまで、第5号線をシャカラ・クラビンまで、15号線を市東部サン・マテウスまで延伸する事も含まれている。

 コーバス政権の当時、州都市圏輸送局長のフレデリコ氏は、建設工事が期限内に完了するためにはPituが大聖市圏の全ての市役所と連邦政府により採択されることが必要と述べていたが、実現しなかったという。

 同プランでは地下鉄のほか、パウリスタ都市鉄道公社(CPTM)の路線網の拡張や、環状線の建設、都市の料金所の設置などのプロジェクトも予定されていた。その後、05年にアルキミン政権がよりスリム化したPituプロジェクトを発表しており、現在の地下鉄建設はこの計画に基づいている。計画によれば、当時57.6キロだった地下鉄路線網を20年間で110キロまで拡張する予定だったという。

 州都市圏交通局によれば、21年までに46.9キロの拡張を予定している。これには6号線(ブラジランジア―サンジョアキン間)の新設工事終了が含まれているが、今月5日、同路線の工事を担当する企業連合が財政的な問題を理由に事業の停止を発表している。同局では、25年までに当初見通しの110キロのうち67.7キロの路線が引き渡される見通しと説明している。

 Pituの各工事に関して現在までに投資された額は、235億レアルに上るという。

サンパウロ新聞

最終更新:9/17(土) 4:17

サンパウロ新聞