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「ドゥテルテ氏が犯罪者の処刑団結成を指示」、比議会で証言

CNN.co.jp 9月17日(土)16時31分配信

(CNN) フィリピンのドゥテルテ大統領の犯罪対策などに関する公聴会が同国上院で17日までに開かれ、大統領が南部のダバオ市長時代に犯罪者を標的にする「処刑団」を結成させ、連日のように麻薬密売人、レイプ犯や引ったくり犯などを殺害させていたとの証言が飛び出した。

300人で構成されていた処刑団の一員だったと主張したエドガー・マトバト氏の証言。大統領が女性問題を巡ってもめていた富豪の殺害を指示したとも語った。

大統領府報道官はこの証言を否定。ドゥテルテ氏の息子であるダバオ副市長は声明で、「証拠もない言い分で単なるうわさに過ぎない。気がふれた男の非難に回答して自らの威厳を損ねたくない」と反論した。ドゥテルテ氏は強硬な犯罪者対策でダバオ市の治安を回復させた功績で知られ、麻薬犯罪や汚職の根絶を公約の前面に打ち出して大統領に当選した。

ただ、強権的な治安措置には国際社会からの批判も強く、人権の重要性を説いたオバマ米大統領への暴言も明らかになって両国関係が悪化した。

マトバト氏の証言内容を疑問視する見方も出ている。ドゥテルテ氏が殺害を命じたとする富豪の一族の弁護士はCNNへの文書メッセージで証言は真実でないと否定した。

上院議長はマトバト氏の安全や身辺保護が脅かされている兆しもないため、要請された承認の保護措置は認められないとの決定も下した。ただ、この判断に対しては一部の上院議員が異議を唱えている。

フィリピンの人権委員会は2012年、地元メディアでダバオの「処刑団」と称される自警団に絡む調査結果を報告し、2005~09年に自警団に関連付けられる組織的かつ超法規的な殺害が起きたと認めていた。

また、これらの殺害に対し地元当局が意味ある調査を実行しなかったとの組織的な不手際も指摘。その上で、地元でオンブズマンを発足させ、ダバオ市内で多数発生した殺人事件の証拠があるにもかかわらず行動を起こさなかったドゥテルテ氏の刑事責任を問えるかどうかの調査開始も勧告していた。

ただ、地元警察や自治体が直接的に超法規的な殺人に関与していたのかを示す証拠は不足しているとも付け加えていた。

フィリピン国家警察のロナルド・デラ・ロサ長官はCNNの取材に応じ、捜査対象となっている殺人事件は16日朝の時点で計2035件と明かし、全てが麻薬関連ではないとも述べた。警察の捜査に伴って発生した殺害は1105件としている。

犯罪対策を最重視するドゥテルテ大統領の就任後、街頭で発見される犯罪者らの遺体が増えたともされるが、同長官は今年8月23日の上院公聴会で「殺害命令」はないとも説明していた。

最終更新:9月17日(土)18時19分

CNN.co.jp

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。