ここから本文です

両さんが亀有をジャック! フロア広告に横断幕…別れ惜しむ

産経新聞 9月18日(日)7時55分配信

 人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(「こち亀」)の最終回を載せた「週刊少年ジャンプ」とコミックス第200巻が発売された17日、漫画の舞台だった葛飾区亀有には、連載終了を惜しむ国内外の多くのファンが訪れた。JR亀有駅はコミックスの表紙広告などでいっぱいにされ、近隣商店街は作者の秋本治氏への感謝を横断幕にして掲げた。

 出版元の集英社はこの日、200巻を記念して、主人公「両さん」こと両津勘吉や登場人物が描かれた広告でJR亀有駅を「こち亀」駅ジャック。エスカレーターの手すりに両さんのイラスト、階段にはコミックスの背表紙を張り出した。目玉は改札口前にある特大の200巻表紙と1~199巻の表紙を並べたフロア広告。ジャック広告は30日まで続ける。

 改札前はフロア広告の写真を撮る人らでごったがえした。長女の葵ちゃん(5)を連れた同区亀有、会社員、阿部則生(のりお)さん(48)は「連載開始当初から読んでました。地元が舞台で、いつも楽しみでした」と40年前を振り返り、葵ちゃんは「おもしろい顔した両さんがいっぱい」と笑顔をみせた。

 両さんの銅像が立つ北口駅前の花店「トア・ローズ」店長、木滝勝則さん(51)は「お客さんが花を買って両さんの銅像に供えてくれた」と感慨深げ。岐阜県多治見市から来た会社員、木村俊子さん(62)は、週刊ジャンプを小脇に抱えて「亀有に住んでいる人々の生活感が伝わってくるので大好き。連載が続いてほしかった」。

 南口駅前で果実店を営む石岡子介(ねすけ)さん(83)も、「亀有がにぎわってきたのも『こち亀』のおかげ。連載終了は残念」と話す。

 駅周辺では、作者への感謝の気持ちを込めた横断幕と懸垂幕が商店街など3カ所に掲げられた。亀有銀座商店街の入口の横断幕には「秋本治先生 こちら葛飾区亀有公園前派出所連載40年間お疲れ様でした!」と書かれている。

 同商店街を歩いていた女性会社員、陳怡屏(いびょう)さん(35)は、こち亀が「烏龍派出所」のタイトルで刊行され人気がある台湾からの旅行者。「雰囲気が漫画と似ていて楽しい。連載が終わるのは悲しい」と惜しんだ。

最終更新:9月18日(日)8時4分

産経新聞