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東京五輪の感動再び 52年ぶり聖火リレー

神戸新聞NEXT 9月18日(日)11時0分配信

 1964年の東京五輪で聖火ランナーを務めた、兵庫県たつの市揖保川町正條の田中邦彦さん(68)が17日、地元の揖保川中学で開かれた体育大会の開会式で聖火リレーに参加した。当時のトーチを使って聖火台に点火し、52年前の感動がよみがえった。

 田中さんは同校前身の正條中学出身で、姫路商業高2年の夏に400メートルリレーでインターハイ決勝に進出。その実績を買われ、揖保川町内を走る聖火ランナーに選ばれた。

 当時、聖火は九州を出発して太平洋沿いを北上。64年9月23日、16歳だった田中さんはJR竜野駅北側で聖火を受け取り、国道2号を現在の揖保川大橋まで約1・2キロ走った。道路は通行止めになり、周辺市町からも見物者が訪れ、沿道は人垣で埋め尽くされたという。

 体育大会での聖火リレーは、今年のリオデジャネイロ五輪に合わせて揖保川中の生徒会が発案。田中さんは、孫2人が同校の生徒という縁もあり、開会式への参加が決まった。

 この日の式では、生徒会の3年生2人が聖火を手にグラウンドを半周走り、田中さんが持つ当時のトーチに点火。3人でグラウンド中央まで約20メートル走って聖火台の打ち上げ花火に点火すると、大きな拍手がわき起こった。

 田中さんは「大観衆の中を走ったことを思い出した。母校の行事に出場できたことも感激」と笑顔。聖火をつないだ大石蔵人さん(14)は「4年後の東京五輪で、僕も聖火を持って走ってみたい」と話していた。(古根川淳也)

最終更新:9月18日(日)11時31分

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