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<パラ陸上>人生もっと楽しく…競技普及に一役、銀の山本篤

毎日新聞 9月18日(日)1時6分配信

 【リオデジャネイロ飯山太郎】17日(日本時間17日夜)の陸上男子走り幅跳び(切断などT42)で、3大会連続出場の元世界記録保持者、山本篤(34)=スズキ浜松AC=は銀メダルに輝いた。投げ入れられた日の丸を羽織ってバックスタンド前を走り観客の歓声に応えたが、「世界選手権では勝ってきたけど、パラリンピックで勝つことができなくて悔しい」と無念さをにじませた。

 4回目の跳躍で自己ベストタイの6メートル62を跳び2位に上がった。トップの記録まで8センチ。届かないまま6回の試技を終え、2008年北京大会に続く銀メダルが決まった。目指していた金メダルと世界記録樹立はどちらもかなわなかった。

 5月3日に静岡県のエコパスタジアムで開かれた静岡国際陸上競技大会。健常者の国内トップ選手とともに山本の姿があった。2日前に当時の世界記録6メートル56をマークした山本は交流のある国内の義足の陸上選手らと100メートルで競い圧勝した。

 大会に障害者が参加する道筋をつくったのは山本だった。「まず多くの人にレースを見てもらわないことにはと思った」。健常者の大会に障害者の1レースを増やすだけなら主催者の負担にならないと考え、所属先や静岡陸上競技協会に提案した。13年から実施されるようになった。翌年からは場内実況などで各選手の障害のクラスが説明された。

 13年9月の20年東京大会決定後、セイコー・ゴールデングランプリや健常者の日本選手権で障害者の競技が行われ、この流れは広がりを見せている。

 山本は障害者向け陸上講座にも取り組む。障害者陸上の普及や認知度向上に努めるのは「スポーツに取り組むことで障害者の自立レベルが高くなる」と考えるからだ。「スポーツで同じ趣味の仲間を持てれば人生はさらに楽しくなるはず」

 それは高校2年の時のバイク事故で左脚の太ももから下を失いながら、陸上に生きがいを見いだした自身の歩みと重なっている。

最終更新:9月18日(日)12時54分

毎日新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。