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IoTと賃貸不動産の意外な接点 -鍵管理で活用されるIoTの仕組み

ZUU online 9月18日(日)6時10分配信

最近、よく耳にする「IoT」。これは「Internet of things(モノのインターネット)」、すなわちパソコンやスマホだけでなく、あらゆるものがインターネットにつながっていることを指します。

今、その波は不動産業界にも押し寄せており、さまざまなモノがインターネットとつながっています。例えば家の鍵であったり、防犯カメラであったり、私たちの日常に近い部分で不動産のIoTは進んでいるのです。

今回は、IoTと賃貸不動産をテーマに、そして「鍵」の管理で活用されるIoTを中心に、その実例をご紹介します。

■1. スマートロック

まずは、不動産におけるIoTの代表的事例である「スマートロック」についてです。

スマートロックとは、実物の鍵を使わず、スマートフォンを利用してロックの開閉を行う仕組みのことです。取り付けは専用のキットをドアの内側に両面テープで取り付けるだけの簡単さで、工具のような物は必要ありません。容易には取り外せない強固なものですが、跡が付きにくい素材を使っているため、賃貸マンションへの導入もハードルは低いです。

●スマートロックのメリット

・ 鍵の開け閉めが楽
ドアに近付くだけで開錠ができるタイプもあり、その場合はわざわざバッグから鍵を取り出す必要がありません。お子様を抱っこしている時や大きな荷物を持っている時など、非常に便利です。

・ 鍵の受け渡しが不要
実物の鍵だと、わざわざセキュリティ付のキーボックスを利用したり、当事者が直接受け渡しをしたりする必要がありました。しかし、スマートロックであればURLをメールやLINE、SNS上で交換すれば事が足りてしまうのです。URLからサイトにログインし、携帯電話の番号を入力したり、パスワードを入力したりすれば、そのスマホが鍵代わりになります。鍵の紛失や、受け渡し場所の特定ができないなどのトラブルも、スマートロックなら未然に回避できます。

・ 安全性が高い
スマートロックの開閉には、基本的には「Bluetooth」という無線通信技術が使われます。Bluetoothの電波は周囲からの干渉を非常に起こしにくいため、ハッキングがしにくく、データを取られてスマートロックが解除されるという危険性が極めて低いものです。また、製品にもよりますが、一定時間が経過すると自動でロックされる仕組みになっています。そのため、鍵を締め忘れた時や、お子様だけで家に滞在している時なども安全です。

・ 紛失時も安心
万が一スマホを紛失してしまっても、家族など同じ鍵を持っている人から新しいスマホにURLを送ってもらい、ID、パスワードなどを入力すればすぐに鍵になります。

近年一般的なディンプルキーは、鍵の複製やピッキングによる開錠が困難なため、鍵をなくしてしまうと最悪ドアごと取り外すという大掛かりな作業になってしまう可能性もあります。

●スマートロックのデメリット

これといったデメリットの少ないスマートロックですが、強いて言うと、スマートフォンの電池切れのリスクと、すべてのドアに対応しているわけではないことです。スマホの電池が切れてしまうと開錠ができなくなるので、普段からバッテリー残量には十分注意をしておくべきでしょう。

また、例えば取っ手とサムターン(鍵のつまみ部分)が一体となっている扉には設置できないといった制限があります。購入前に、ご自宅の鍵が問題ないか確認しましょう。

●スマートロックの今後

現在のところ、一般住宅ではまだ普及しているとは言えませんが、徐々に広がりをみせています。賃貸物件の内覧時などに便利である、増え続ける「民泊」での活用が期待できる、値段も数万円ほどと大きな負担ではないことから、将来の普及が見込まれる商品です。

■2. 防犯カメラの進化

これまでは、防犯カメラを1台導入するとなると、10万円単位のお金が掛かっていました。しかし今では、安いものではカメラ本体も2万円を切り、オプションの録画機能も月額1,000円程度(7日間)で利用できるものもあります。

こうした防犯カメラは、インターネット経由でスマホなどを利用して外部からでも映像確認ができ、遠隔から声を発することも可能になります。防犯という本来の目的はもちろん、室内の子供やペットの様子を確認するなど、その用途は広がっています。

■3. 見守りクラウドロボ

前項の進化した防犯カメラを、さらに進化させたような商品が「見守りクラウドロボ」です。

24時間365日、リアルタイムでどこにいても高齢者の方の状況を確認し、何かあれば通知してくれるシステムです。具体的には、「温度」「湿度」「人感」などの部屋の状況、「血圧」「脈拍」などの身体の状況を感知し、それらの数値を元に「熱中症警報」や「睡眠品質警報」など、人体への悪い影響を及ぼしそうな時には警報で警告します。

■まとめ

今回紹介したように、IoTと不動産、特に賃貸不動産については、つながりが少しずつ強くなっています。

スマートロックは内覧も圧倒的に楽になりますし、例えばオートロックが付いていないマンションなどは、スマートロックにすることで、セキュリティ面で大きく差を付けられます。

防犯カメラや見守りクラウドロボは、セキュリティ面もそうですが、お子様や高齢者の方など、ターゲットとニーズに合わせて導入を検討すると良いでしょう。賃貸マンションの資産価値が上がり、需要増が期待できます。(提供:TATE-MAGA)

最終更新:9月18日(日)6時10分

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