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ゲーム中に“変化する”楽曲のヒミツや国歌斉唱イベントも! 『蒼き革命のヴァルキュリア』ステージイベントリポート【TGS 2016】

ファミ通.com 9月18日(日)3時11分配信

文・取材:ライター 喫茶板東、撮影:カメラマン 平原克彦

●光田康典氏を迎えて、サウンドの神髄に迫る!
 2016年9月15日(木)~9月18日(日)まで、千葉県・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ 2016(15日、16日はビジネスデイ)。一般公開日初日となる9月17日にセガゲームスブースで開催された、『蒼き革命のヴァルキュリア』ステージイベントの模様をお届けしよう。

 本イベントには、チーフプロデューサーの下里陽一氏、ディレクターの小澤武氏、ゲストとして本作の楽曲を手がけた光田康典氏、タレントの倉持由香さんと吉田早希さんが出演した。

 いよいよ一般公開日がスタートし、セガゲームスブースに設置された試遊台も大盛況。下里氏は「新規タイトルに近かったので、(小澤氏と)ふたりですごく不安になっていたんですが、早々に整理券がなくなるほどの人気で、ホッとしてます」と、その人気にひと安心した様子。
 続いては、まず、小澤氏より本作の世界観とストーリーが紹介された。「“奇跡の解放戦争”を主導した5人の若者がいるのですが、本来は英雄として称えられる存在のところ、劇中の歴史では5人の大罪人として蔑まされている。それは、5人が国のためだけではなく、私怨のために戦争を起こしたという事実があるからなんです。国を巻き込んでまで果たしたかった復讐とは、そのための障壁となる死神“ヴァルキュリア”という存在にどう立ち向かうのか。国が勝利するという事実はあるわけで、それを考えたとき、彼らは本当に大罪人なのか。そんなところが見どころになっている物語です」と、ストーリーの魅力を語ってくれた。

 また本作では、新絵画風描画シェーダー“GOUACHE(ガッシュ)”を採用し、独自のグラフィックを実現。小澤氏は「絵画の持つ、いい意味でのざっくり感を残しつつ、建物や服の装飾など、必要な部分はち密に描く。イラストレーションではできない色使いも大事にする、ち密と鮮やかさをコンセプトとした描画シェーダーです」と、映像の特徴を解説してくれた。

 さらに、豪華なキャスト陣についても触れられた。TGSバージョンの試遊台に登場するジョルダーとブルムという未発表キャラクターも、とある人気声優を採用しているとか。「ぜひ試遊台でプレイして、どの声優さんか推測してほしい」(下里氏)。

 続いて、実機によるプレイデモを公開。こちらは前日のイベントで使用したバージョンとは異なり、10月6日に配信予定の体験版Ver.2を使用。TGSバージョンにさらに数ステージを追加しており、「かなりボリュームのある内容」と下里氏。いよいよ、小澤氏のプレイによる“グローツェン奪還作戦”というミッションがスタート。本作のバトルは、リアルタイムとコマンドバトルが融合していることが特徴。移動やガードはアクションゲームのようにリアルタイムで操作でき、攻撃時に使用するメニュー“バトルパレット”を開くと時間が一時停止。兵器やコマンドを落ち着いて選択できる。
 敵兵士の近くにある爆発物を撃って爆発させ、敵を驚かせる小澤氏。こうして戦場にあるオブジェクトもバトルで活用できるようだ。さらに、「敵も人間なので、感情というものがある」(小澤氏)。うまく敵を恐怖させたり、混乱させることができれば、相手を無力化できるという。小澤氏によると、「敵の大軍を4人でしのいでいくためには、敵の感情を利用することが不可欠」だそうだ。

 小澤氏の作戦により、敵は焦って無抵抗の状況。ここで操作キャラクターを切り替えつつ、一気呵成に攻撃を仕掛け、つぎつぎと敵を撃破していく。また本作には時間の経過もあるそうだ。朝、昼、夜と時間が経過し、夜になるとヴァルキュリアが登場するため、「夜になる前に戦闘に勝利しなければ、という緊張感も味わえる」と下里氏。
 フィールドには地雷が設置されていることもあるそうだ。支援兵のブルムならば直接撤去できるほか、アムレートの炎上させる攻撃“バーンフィールド”で誘爆させ、無力化させることもできる。
 数々の戦術で有利に戦闘を展開していく小澤氏だが、下里氏によると「彼は慣れているためスイスイ戦っているが、じつは戦略的に考えないとすぐにやられてしまう、歯ごたえのあるバランスに調整している」とのこと。
 ここで、デモプレイはヴァルキュリア戦にシフト。「今回、その強さを味わってほしくて、体験版にヴァルキュリア戦を入れました」と、ニヤリと笑う下里氏。というわけで、いよいよミッション“ヴァルキュリア撃破任務”がスタート……した瞬間、広範囲の全体攻撃を行ってくるヴァルキュリア。辛くも範囲から逃げ出し、まずは防御力を上げていく小澤氏。「僧侶が死ぬと詰む」というから、その難度はかなり高いことがうかがえる。

 ヴァルキュリアは四属性を使いこなしてくるそうで、その一撃でヒロインのオフィーリアをダウンさせるほど、攻撃力の高さを見せつけるヴァルキュリア。その後も苦戦が続くが、下里氏は「体験版でもレベルを上げられるので、鍛えれば多少は楽になります。みなさん、ぜひ倒してみてください」とコツを語ってくれた。

 ここからは、本作のサウンドに着目。まず光田氏を起用したきっかけだが、「今作はオーケストラでやりたかったので、オーケストラに対応できる人を何人かピックアップしたんです。そこで小澤に意見を求めたら、彼が大ファンだった光田さんに決定しました」と、起用した秘話を明かす下里氏。
 光田氏はこの話が来たとき、「『ヴァルキュリア』シリーズの楽曲を、僕の友だちでもある崎元仁さんが手がけていて。彼が作り上げた『ヴァルキュリア』の世界に負けないような、新たな世界を作りたいという思いがあったので、話が来たときは非常に興奮しました」と、作曲を引き受けた心中をあかす。
 曲作りについては、「戦争という深いテーマが根底にあり、その中に各キャラクターの想いや目的があります。それをいかに音楽で表現するかが、僕の中での大きなテーマ。絵柄が独特なタッチなので、いまはやりのハリウッド映画のようなサウンドではなく、クラシカルなサウンドをコンセプトに作曲していきました」と、光田氏がコンセプトを語ってくれた。

 本作のテーマ曲を聴いて、倉持さんは「本作の壮大なスケールにマッチしている! ドキドキしちゃいます」と、音楽の壮大さに圧倒されたようだ。吉田さんは「ゲーム音楽って、そのときのゲームを思い出すのにすごく大切だと思います。この音楽を聴いてプレイした私は、どんな思いをのっけるんだろうと思うと、ワクワクしてきます」と、いまから期待を隠せない様子だ。
 また本作は、バトルの展開と音楽がリンクしていることも大きな特徴。これについて、「ゲーム中にさまざまなシチュエーションがあり、それに応じて曲が切り替わるのではなく、似たような曲調が流れるままに変わっていく」と解説する小澤氏。
 そのメカニズムを、光田氏が深く解説。「じつはひとつのフィールドに、激しいバージョンとゆったりめの2曲があり、同時に演奏しているんです。今回はオーケストラを録音しているんですけど、木管楽器、金管楽器、弦楽器と別々に録音していて、戦況に応じて、楽曲がどんどん激しくなっていく。リアルタイムに音楽が変化する、変わった作りになっているんです」と、その手法を明かしてくれた。ちなみに「ふつうなら1曲ですむところが2曲になるので、作業的には2倍になってしまった」と、苦労話も語ってくれた。
 さらに劇中歌があることも判明。ヴァルキュリアとユトランド王国、どちらにも歌があり、歌がテーマとなってお互いの戦いに影響していくそうだ。下里氏によると、怒りの曲、悲しみの曲など、感情に合わせた楽曲が3曲あるんだとか。
 ここで、ユトランド王国の国家“麗しの地”が初公開。光田氏によると「すべての民を勇気づける曲」だそうで、本楽曲のPVが上映された……が、画面下には歌詞が大きく表示されており、まるでカラオケのような作りになっている。

 ここで、光田氏よりビッグニュース。先ほどのPVはカラオケ風だったのだが、「じつは、この国歌を皆さんに歌っていただきたい」と光田氏。10月8日に東京・新宿のスタジオで、国歌斉唱イベントを開催、レコーディングを行うそうだ。ちなみに収録した国歌は、本作の重要シーンで使用されるとのこと。詳細や応募方法は公式サイトに記載されているそうで、参加者はスタッフロールに名前が掲載されるほか、非売アイテムのプレゼントも予定しているとか。ユトランド王国民になりたい人は、ぜひともイベントに参加してみてはいかがだろうか。

最終更新:9月18日(日)3時11分

ファミ通.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。