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<ケネディ大使>「今後も復興支援続ける」

河北新報 9月18日(日)10時41分配信

 キャロライン・ケネディ駐日米大使が17日、気仙沼市で河北新報のインタビューに応じた。発生から5年半が過ぎた東日本大震災の復興支援に関し「米国は今後も復興に寄与し続ける」と述べた。父親のケネディ元大統領と東北との縁にも触れ、さらなる日米関係の深化に意欲を示した。(聞き手は編集局長・鈴木素雄)

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 -3年前の就任後、東北に6度目の訪問となる。

 「まず台風10号で復興途上の被災地に大きな被害があり、犠牲になった方々に哀悼の意を表したい。復興は容易ではないが、訪れるたびに住宅再建に励み、コミュニティーに貢献する人々の揺るぎない精神に感銘を受けている」

 -日米の官民が教育や文化の分野で被災地の若者を支援する「トモダチイニシアチブ(構想)」の取り組みが広がっている。

 「米国で研修するなどした若者は延べ3万5000人。半数以上が東北からの参加で、互いの国と文化を学ぶことは日米関係にとっても重要だ。トモダチ作戦に加わった米兵の中には東北で慈善活動を続ける者もいる。米政府と国民は今後も復興支援に寄与する」

 -復興支援サイクルイベント「ツール・ド・東北2016」に2014年から3年連続で参加する。

 「被災地のコミュニティーの力強さや、今なお直面する課題に立ち向かう人々に触れる機会になっている。大会を支える全ての人たちを称賛したい」

 -5月にオバマ大統領が被爆地広島に歴史的訪問を果たした。

 「核兵器なき世界に前進するという決意を世界に知らしめた。部分的核実験禁止条約などを推進したケネディ元大統領の遺産が受け継がれており、世界に日米同盟の力を示すこともできたと思う」

 -ケネディ元大統領は太平洋戦争で自ら乗った魚雷艇が元日本海軍の駆逐艦に衝突され、海に投げ出された。駆逐艦長で戦後、福島県塩川町(現喜多方市)の町長を務めた故花見弘平氏と親交を深めた。

 「父と花見氏のことは前から知っていて、昨年、花見氏の夫人とお会いすることができた。戦後、父は花見氏と手紙のやりとりを通じて親交を深め、戦争によって苦しんだ世代が平和への使命を持って献身していた。敵対から和解へ。私もささやかながら、世界のために貢献していきたい」

 [キャロライン・ケネディ] 63年11月に暗殺されたケネディ元大統領とジャクリーン夫人の長女。57年11月27日、ニューヨーク生まれ。コロンビア大法科大学院修了。弁護士資格を持ち、作家としても活動。オバマ大統領に指名され、13年11月、女性として初めて駐日米大使に就任。夫との間に1男2女。

最終更新:9月18日(日)10時41分

河北新報