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<ツール・ド・東北>牡鹿半島 豊かな食PR

河北新報 9月18日(日)11時29分配信

 東日本大震災で被災した宮城県沿岸部を舞台に17日に開幕した「ツール・ド・東北2016」は、牡鹿半島が新たなコースに加わった。1グループ10人前後で巡る「牡鹿半島チャレンジグループライド」。住民らは全国のライダー175人を地元の名物料理でもてなし、震災の記憶を語り伝えた。今回の活気を、通年型サイクルツーリズムの実現につなげようと半島が沸いた。

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 100キロのコースには6カ所の休憩ポイントがあり、うち3カ所で地元食材を生かしたメニューを提供した。石巻市鮎川浜の「おしか番屋」では、鯨の焼き肉弁当を振る舞い、かつて捕鯨基地として栄えた地区の歴史と鯨の食文化をアピールした。

 中心となった地元の仮設商店街「おしかのれん街」会長の石森政成さん(54)は「他では食べられない地元に伝わる味付けで、この日のために用意した。また鯨を食べに来てほしい」と期待した。

 震災の津波で大きな被害を受けた牡鹿地区の人口は2015年国勢調査で2449。前回10年に比べ43.32%減った。観光客は震災前の2、3割に減ったという。

 牡鹿半島で養殖業を営む市観光協会副会長の斎藤富嗣さん(56)は「ここ2、3年、自転車で周遊する若者や家族連れを見る機会が増えた。牡鹿には太平洋の大パノラマを楽しめる景観や豊富な魚介類がある。地域一丸でおもてなしをしたい」と力を込めた。

 のぼりや小旗を手に声援を送る住民もいた。近所の人約10人と一緒に沿道に立った阿部美津江さん(74)は「更地だらけで復興を実感できないが、多くの人に来てもらうと気分だけでも元気になる」と話した。

 石巻市は通年型のサイクルツーリズムを目指している。休憩ポイントでライダーを出迎えた亀山紘市長は「出場者の感想を参考に、コースの安全性確保などを進めたい」と述べた。

最終更新:9月18日(日)11時36分

河北新報

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