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新発想で広島投手陣を変えた 黒田流「投球革命」の中身

日刊ゲンダイDIGITAL 9月18日(日)9時26分配信

 広島の独走Vはやはり、元メジャーリーガーの存在なしには語れない。

 打線の破壊力に目がいきがちだがチーム防御率はリーグトップの3・22。畝投手コーチは「投手は黒田の思い切って内角を突く投球を見ており、すごく参考になると思う」と言っている。一昨年オフにヤンキースから広島に復帰した黒田博樹(41)の存在が投手力アップのきっかけをもたらし、復帰2年目となった今季、花を咲かせたといえるのだ。

 先日放送されたNHKの「クローズアップ現代+」によると、広島バッテリーによる内角への配球は、7日現在でリーグトップで32%に達するという。広島OBの山内泰幸氏が言う。

「今季のカープ投手陣は内をうまく突くことで、ゾーンをより広く使えるようになった。16日の中日戦で15勝目を挙げた野村は、昨季よりもストレートの力強さが増したことに加え、内角にシュート、ツーシームを多めに投じるようになり、外角のカットやチェンジアップがさらに有効な球になっています」

 野村はこの日も、右打者への内角ツーシームを積極的に使い、三振を取る場面があった。日本ハムとの交流戦では大谷相手に内角へのカットを駆使して2打数無安打に封じている。

 野村の躍進は黒田の存在が大きい。キャンプで野村は、黒田から身ぶり手ぶりでアドバイスを受けた。今季、軸足の位置をプレートの一塁側に置くようになったのは、黒田の影響だという。また、捕手の石原らも黒田の配球を参考にしており、内角攻めはバッテリー全体で意思統一されている。

■投手を楽にする発想

「黒田の投球スタイルは投手の考え方を楽にしてくれる要素があります。たとえば『アウトローが原点』という考え方があります。外角低めにキレのあるストレートを投げられることは、投手として大事な能力。ただ、いくら制球がいい投手でも、同じ箇所にいい球を投げるのは簡単ではありません。加えて、内角にシュート系の球を投げるには勇気も必要です。甘く入って打たれたら『シュート回転』と見なされがちです。黒田の思考がバッテリーの『固定観念』を取り払い、柔軟な考えで臨んだ成果が出ていると思います」(山内氏)

 ある若手投手は黒田から「ストライクゾーンを9分割に分けて投げたら、オレでもしんどい。初めは2分割でもいい」と言われたそうだ。黒田はカープに「投球革命」をもたらした。

最終更新:9月18日(日)9時26分

日刊ゲンダイDIGITAL

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