ここから本文です

インド、携帯ゲーム開発競争加速 ユーザー5000万人超、ポケモンGOも貢献

SankeiBiz 9月19日(月)8時15分配信

 インドは、携帯ゲーム開発が加速しそうだ。地場ゲーム開発会社によると、国内の携帯ゲーム利用者は現在までに5000万人を超え、市場規模は130億ルピー(約198億円)に達した。今後数年間は年40~50%の勢いで拡大する見通しだ。現地紙フィナンシャル・エクスプレスなどが報じた。

 専門家は、世界中で大ヒットした米ナイアンティックの「ポケモンGO」がインドでも携帯ゲームの利用者を増やすと同時に認知度を大きく高めると指摘。この分野において、携帯電話の位置情報などを利用して現実世界とデジタル世界を融合させる拡張現実(AR)の可能性を示したと分析している。

 ポケモンGOはインドではまだ公式にサービスが開始されていない。しかし、今年7月以降、国外サイトを利用するなどして多くのインド人ユーザーがスマートフォンを手にゲームを楽しんでいるという。

 複合企業大手リライアンス・グループのエンターテインメント部門の幹部は、ポケモンGOの登場までこれほど大規模かつ多数のユーザーを獲得したゲームはなかったと指摘。「新たに利益を生み出すビジネスモデルを提示してくれたといえる」と述べた。

 ARを活用したゲームは、利用者が屋外に出ることも多いため、小売り店舗や外食店舗など現実社会への波及効果も大きいとされる。実店舗やインターネット空間などあらゆる場所で企業が顧客と接点を持つオムニチャネルの好例ともいえるARの可能性に、インドのゲーム開発各社が商機を見いだしているもようだ。

 インドのIT(情報技術)企業約1200社が加盟している業界団体の全国ソフトウエア・サービス協会(NASSCOM)によると、インドのゲーム開発企業は96%が携帯ゲームを開発しており、うち6割強が無料ゲームだ。広告収入とゲーム内課金システムからの収入の比率は8対2で、広告収入に支えられる構造となっている。

 これに対し、実際に携帯ゲームを広告媒体として利用しているブランドは全体の2割ほどだという。地場コンサルティング会社の幹部は、インドのブランド各社にはリスクを恐れて様子見をする傾向があるとしつつ、近い将来、携帯ゲームを広告として認知する企業が飛躍的に増加する可能性があるとの見解を示した。

 インド国内ではすでに地場開発会社によるヒット作も登場している。ある開発会社の幹部は「インドのゲーマーが国産ゲームも求めているのは明らか」と意欲をみせた。インドのゲーム市場は急拡大が続くなか、開発各社の競争が激化しそうだ。(ニューデリー支局)

最終更新:9月19日(月)8時15分

SankeiBiz