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まばたき厳禁! 『World of Tanks Blitz』初のeスポーツイベントで超重戦車マウスを撃破した戦略とは?【TGS 2016】

ファミ通.com 9月18日(日)9時16分配信

文・取材:ライター カイゼルちくわ

●まさにBlitz(電撃戦)! 『World of Tanks』とは異なる高速展開
 2016年9月15日(木)から9月18日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ 2016(15日・16日はビジネスデー)。3日目となる9月17日、Wargaming Japanブースにて“『World of Tanks Blitz』スペシャルエキシビジョンマッチ”が開催された。

『World of Tanks Blitz』(以下、Blitz)はPC版『World of Tanks Blitz』をベースにしたモバイル向けタイトル。本作の試合が公式イベントとして開催されるのは、世界でもこれが初の試みとなる。競技としての『Blitz』の歴史的な第一歩となる本試合には、日本でも有数の実力を持つ4つのクランが参戦した。

 大会の口火を切ったのは、FOEチームとFTV(For the victory)チームによる第1回戦。

 最初は『World of Tanks』(以下、WoT)の開幕でもよく見られる、味方を後ろから押して有利な高所に登らせる光景なども見られた。だが、その後に中央で両軍がエンゲージしてからは、お互いの射程から逃れつつも、つぎの一手にすぐ動く、めまぐるしい展開に。

 押しては引いての動きの中、FTVチームが中央から離れて南の川に沿って回り込むように北上。ここから3~4両による集中砲火で各個撃破を連発し、あっという間に2両対5両の優勢に立った。

 だが、これで終わらないのもまた『Blitz』のおもしろいところ。FOEチームは中戦車Object 140が2両のみ残されたところから、正確な射撃と巧みな回避でFTVの車輌をまたたく間に各個撃破してみせる。

 その勢いは止まることなく、2両の連携で相手を全滅させて、見事な逆転勝利を収めた。

 2試合目のPLV(Pour la victoira)チームとUQ_HOLDERチームの対戦でも、『Blitz』らしい試合展開が見られた。

 PLV側の編成は、中戦車Object 140を5両、同じく中戦車で火力と砲塔の防御力に優れたT-62Aを2両。対するUQ_HOLDERチームは、装甲は薄いが高機動・高火力の駆逐戦車Grille 15や、高低差に強い重戦車T110E5を投入した重編成となった。

 開始後すぐに中央陣地を占領し、相手をおびき出し始めたのは、高機動のPLV側。T110E5やGrille 15といった厄介な車両をおびき出して集中砲火を浴びせ、即座に処理する構えだ。

 西側から時計回りに裏側へ回り込んで挟撃を狙ったFLVチームが有利かと思われたが、ここでUQ_HOLDERチームの中戦車STB-1が東から反時計回りに突出。そのまま包囲網を食い散らかし、チームに勝利をもたらした。

 この逆転劇にかかった時間は何と10秒足らず。見ている側も一瞬何が起こったのか分からない高速展開だった。

●さらなる高速展開と意外な戦略! 『Blitz』の大会は目が離せない
 3位決定戦は、同系列クランだというFTVチームとPLVチームの対戦。お互い手の内を知りつくしている間柄なだけに、『Blitz』ならではの大胆な動きにも期待が高まる。

 編成はお互いObject 140を5両投入した高機動タイプ。残り2両にチームの特色が浮かび上がり、FTVチームは重戦車IS-7と中戦車STB-1、PLVチームはIS-7を2両選択した。

 開幕直後、両チームともにマップ北側に進軍したところで、PLVチームが一気にラッシュを仕掛ける。これに対応せざるを得ないFTVチームだったが、動きをPLVチームに読まれ、序盤のアドバンテージを奪われることになった。

 その後もPLVチーム側が撃ち合いを制し、さらに再度ラッシュを仕掛けて車輌数で優位に立ち、そのままFTVチームを包囲。最初につかんだ勢いをそのまま崩さず、一気に勝負を決めて3位の座を勝ち取った。

 中戦車は砲のリロード時間も短めなので、『Blitz』では接近してからのド派手な連射合戦になることも多い。この試合では、射撃合戦を制したPLVチームに軍配が上がったと言えるだろう。

 まばたきをする暇もないほどハイスピードな激戦に続き、いよいよトーナメントはFOEチームとUQ_HOLDERチームの決勝戦へ。

 ここに来てFOEチームが採用した編成は、装甲と耐久力がトップクラスの超重戦車Mausを4両、あとは砲の精度と砲塔の装甲厚に優れる中戦車M48A1 Pattonを3両という驚きの編成。『WoT』でもまずお目にかかれない重編成だ。

 Mausが相手ではラッシュをかけにくいため、UQ_HOLDERチームは遠巻きに狙撃をくり返してMausの耐久力を削りにかかった。さらに、足の速さを活かして広く布陣を展開したところで、マップ中央の陣地を占領開始。

 しばらくは遠距離で削り合いつつ出方をうかがう状態が続いた。そのまま試合時間が残り2分を切ったところで、占領を妨害するために前に出ざるを得ななったMausの耐久力は、いよいよ尽き始める。

 こうなると足が速く、包囲戦が容易なUQ_HOLDERチームの独壇場だ。1両ずつMausを撃破し、見事に優勝の栄冠を手にした。

 トーナメント全体を通して、『WoT』における中戦車の素早いラッシュをさらに高速化したような攻防がくり広げられた当イベント。筆者が試合のメモを取ろうと2、3秒目を離していた間に、形勢が逆転していることも何度かあった。

 単純に『WoT』のモバイル版というわけではなく、はるかにスピーディーでまったく別の競技としての成立が期待できそうな『Blitz』。ワールドワイドな大会展開にも期待したい。一瞬でも目を逸らすことが許されない電撃戦、ぜひ世界の舞台でも観戦してみたいものだ。

最終更新:9月18日(日)9時16分

ファミ通.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。