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<米投資会社>AIやロボット、日本技術に積極姿勢

毎日新聞 9月18日(日)13時0分配信

 米シリコンバレーの投資会社「フェノックス・ベンチャーキャピタル」のアニス・ウッザマン最高経営責任者(CEO)が東京都内で毎日新聞の取材に応じ、日本のAI(人工知能)やロボットなど先端産業へ積極的に投資する考えを表明した。ウッザマン氏は「日本には高い技術がある。うまく需要の変化に合わせて売り出せば、大きく育つ企業は多い」と述べた。

 ウッザマン氏は東京工業大学を卒業、東京都立大(現首都大学東京)で博士号を取得するなど日本での滞在が長い。米IBMにエンジニアとして勤務後、2011年にフェノックスを設立。日本や韓国、台湾などに拠点を広げ、60社以上のベンチャー企業に投資している。同社は15年から5年間で200億円を日本に投資する方針で、15年は6社に総額24億円を投資。これまでに国内で3社が上場した。

 ウッザマン氏は、注目分野として▽AI▽ロボット▽自動車や家電などをつなぐ「モノのインターネット(IoT)」▽VR(仮想現実)とAR(拡張現実)▽金融取引記録などをコンピューターのネットワーク上で管理する技術「ブロックチェーン」を挙げた。その上で「日本で既に協業の交渉に入った企業もある」と話した。

 一方、フェノックスが拠点を置く米シリコンバレーは、アップルやグーグルなど革新的な製品やサービスを生み出す先端企業の集積地だ。ウッザマン氏は「シリコンバレーの先進企業とアジアを中心とした各国の有望な起業家をつなぐ橋渡しをしたい」と強調する。

 フェノックスは自社が展開する14カ国・地域での予選を勝ち抜いた代表企業が投資賞金1億円をかけて争うイベントを17年3月、シリコンバレーで開く。日本予選は21日に東京で開かれ、事前審査で選ばれた10社が投資家らを前に自社のサービスをアピールする。【和田憲二】

最終更新:9月18日(日)13時6分

毎日新聞