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「日本eスポーツリーグ」が設立。東京ヴェルディも参戦!

Impress Watch 9月18日(日)18時16分配信

 東京ゲームショウにて新たなeスポーツリーグの設立が発表された。発表を行なったのは2016年2月に設立されたeスポーツコミュニケーションズ。代表執行役社長の筧 誠一郎氏が登壇し、全国で結成された6つのチームがシーズン制で試合を実施し、3つの種目で総当たり戦を行なうことを明らかにした。

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 リーグ名は「日本eスポーツリーグ」。eスポーツコミュニケーションズと日本eスポーツ協会(JeSPA)が共催するこのリーグでは、11月~来年1月にかけてのウィンターシーズンを皮切りに、来年5~7月にはサマーシーズンと、年2回のシーズン戦を実施する。それぞれのシーズンでは参加各チームが3種目のゲームで総当り戦を実施。各種目で勝利する毎に得られる勝ち点が最多となったチームがシーズン優勝となるルールだ。また、各シーズンの試合模様は毎週末、Twitch上で独占配信される。

■日本初の形態で実施されるリーグ戦。参戦チームもこれまでにない形で個性的

 これまで「League of Legends」や「World of Tanks」といった人気のオンラインゲームで公式の大会や継続的なリーグ戦が行なわれてきた経緯があるが、日本eスポーツリーグはそれとは別のもので、同リーグの特徴はふたつある。

 ひとつは、主催eスポーツリーグ、共催JeSPAと、タイトルメーカーとは直接関係のない中立的な団体がリーグ運営を行なうことだ。これにより、FPS、「FIFA 17」、格闘ゲームというジャンルやメーカーの異なる3つの種目でのリーグ戦が実施される。2つ目の特徴は、参戦する6チームが野球やサッカー等のプロスポーツに見られる地元密着の実業団形式であること。リーグ参加のため全国で結成されるチームの大半がeスポーツチーム運営を専門としない企業や団体で、非常に個性的な面々が揃う。

・Naturals HOKKAIDO (北海道)

代表:サンプラザ中野くん

 「やっとリーグが開かれるということで、とてもやる気満々でございます。eスポーツはヨーロッパで北の地域が強いというふうに聞いておりますので、やはり北海道が日本で一番強いに違いないと!ということで頑張ってまいります。」

 ミュージシャンのサンプラザ中野くんを代表・監督として設立された北海道拠点のチーム。「応援歌は作るつもりですが、とりあえず『Runner』で!盛り上げていきたいと思います!」と鼻息が荒い。

・TOKYO Verdy (東京)

代表:羽生英之(東京ヴェルディ1969フットボールクラブ代表取締役社長)

 「Jリーグから唯一の参戦となりますので、サッカーの代表として頑張っていきたいと思います。マンチェスター・シティやシャルケなどヨーロッパの有名なチームはeスポーツチームも持っていますから、私達も負けないようにやりたいと思います」

 サッカーチームとしては国内初のeスポーツチームを結成することとなった東京ヴェルディ。海外では大手サッカーチームが複数の競技でクラブ運営を行なっていることも珍しくないが、eスポーツチームもとなると世界的にも珍しい例となる。選手管理や育成に圧倒的ノウハウがあると見られ、eスポーツチームの運営をどのように行なうのか気になるところだ。

・名古屋OJA (愛知)

 代表者紹介はなく、武者姿で3つの掛け軸を披露して挨拶にかえた名古屋OJA。「楽市楽座」(織田信長)、「少子を開けてみよ、外は広いぞ」(豊臣秀吉)、「厭離穢土欣求浄土」(徳川家康)と、尾張名古屋を代表する武将の言葉を並べて気合を示した。チーム名OJAのOは尾張、Jはジャパン、Aはアメリカを意味し、愛知から世界に羽ばたいて天下を取るという意気込みを意味している。

・INFINITY OSAKA(大阪)

代表:嶋尾康史(元プロ野球選手)

 「うちのチームは、やるなら勝つ、勝つまでやるをモットーにしておりますので、ぜひ勝ちにこだわったチームづくりをしていきたいと思います。」

 阪神タイガースの投手として活躍した嶋尾康史氏を監督として結成されたチーム。嶋尾氏は選手としての経験から、「最後はメンタルが重要になると思いますので、メンタルの強い選手をどんどん育てていきたいと思います」と、チーム運営面の意気込みを語っている。

・CYCLOPS OSAKA athlete gaming (大阪)

代表:佐野監督(eスポーツコネクト株式会社)

 「我々eスポーツコネクトが率いるCYCLOPS OSAKA athlete gamingは、大阪から世界に向け、完全にゲームのみでプロ化を目指しており、チームに所属していただければ常にゲームに集中できる環境を整えます。そして大阪に多々あるeスポーツコネクトの店舗で練習していただき、最強のチームとなって世界に打って出たいと思います。」

 eスポーツ施設や大会の運営を行なう企業をバックグラウンドに持つ本チームでは、長時間座っても疲れないというeスポーツ専用のウェアを用意するなど、プレーヤーをプロ選手として定義し、eスポーツ専門企業の強みを活かしたチーム運営を行なっていく。

・iGS (全国区)

監督:水川監督(アイカフェグループ)

 「私たちはアイカフェグループでネットカフェ運営をやっておりまして、オンラインゲームができる環境を整えております。実際にゲームイベントも多く行なっておりまして、コミュニティをたくさん作っていますので、快適な環境で遊んでいただいて、そこからグイグイと行きたいと考えております。」

 全国区でネットカフェを運営するアイカフェグループからはiGS(i-cafe game school)と名付けたチームが参戦する。ゲームのプレイ、練習をするための環境がはじめから整っているという点でアドバンテージがありそうだ。また参戦チーム唯一の全国区代表ということで、ネットを活用したチーム運営が行われることになるだろうか。

■競技種目は今後発表。長期のリーグ運営を通じ、さらに開催規模を拡大していく

 競技種目のうち具体的なタイトルが明かされているのはサッカーゲームの「FIFA 17」のみで、関係者によると、残る2つの種目(FPS、格闘ゲーム)については今後発表される見込みだ。FPSを除く2つの種目は個人種目となるため、選手集めやチーム運営がより容易になる。これは新チームを集めてリーグを立ち上げるにあたっての障害を減らすことと、新規チームの参入を容易にするといった目的がありそうだ。

 本リーグの運営を行なうeスポーツコミュニケーションズ代表の筧誠一郎氏は次のように述べ、今冬、来夏に行われるリーグ戦のみならず、その後の長期的な展開でeスポーツ文化を活性化させたいとの意気込みを語った。

 「この11月から始まります日本Eスポーツリーグ・ウィンターシーズンでは、こちらの6チームの強い仲間を得て開催できることを本当に嬉しく感じております。私は、地元と密着した活動を日本全国47都道府県に広げていき、それから世界へという風に考えております。これから2017年、2018年とリーグを大きくしていくため、各地の方々と協力していきたいと思います」

 また、本リーグに共催として関わるJeSPAの専務理事平方彰氏も登壇し、選手支援等の働きかけを通じて本リーグを盛り上げていきたい旨を語っている。

 「日本Eスポーツ協会は去年の4月1日に会社法人として立ち上がりましたが、我々は選手のための協会です。例えて言えば日本陸連やサッカー協会等のように、選手のためにより良い環境を作り、海外に向けた選手の派遣等を積極的にやっていこうと活動しております。今回、リーグ戦をEスポーツコミュニケーションズと共催という形で一緒にやっていくことになりました。日本におけるEスポーツとプレーヤーの地位を向上し、リーグがもっと活性化し広まっていくことで、Eスポーツ業界全体も盛り上がっていくために頑張ってまいります。」

 新たなマルチゲーミングのリーグとしてスタートする日本eスポーツリーグ。今後どのように展開していくかは、各チーム、各選手を応援するファンを多く獲得できるかどうかが鍵をにぎる。そのあたりも含め、eスポーツファンの皆さんに注目していただきたい。

GAME Watch,佐藤カフジ

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最終更新:9月18日(日)18時16分

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