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<ドローンサミット>国内初開催 第一人者が未来語る 佐賀

毎日新聞 9月18日(日)16時54分配信

 国内初のドローンサミットが17日、佐賀県伊万里市伊萬里まちなか一番館の「PORTO3316imari」で開かれた。ドローンの活用法を研究している一般社団法人「救急医療・災害対応無人機等自動支援システム推進協議会」(EDAC)の正副理事長が初歩から未来までを熱く語った。ドローン実践の第一人者の体験談だけに大勢が耳を傾けた。【渡部正隆】

 理事長の稲田悠樹さん(32)は「ドローンはどんどん新しいことが起き、最高に面白い世界」と語り、技術革新による飛躍的な性能の向上を紹介した。更に、ドローンを使ったビジネスが農林水産業から原子力発電まで幅広く拡大し、世界市場の規模が、映画や音楽を上回る10兆円に達する可能性を示した。

 稲田さんは熊本市在住。4月の熊本地震では、倒壊した阿蘇神社をドローンで撮影。その写真200枚で3D画像を作成。被害の見える化で復旧を支援した経験も披露した。

 副理事長の円城寺雄介さん(39)は、救急車にiPad(アイパッド)を導入し搬送時間を短縮して有名になった県職員。「ドローンの活用を広げようと思ったが、行政には困難な壁がある」と、民間組織のEDAC設立の経緯を説明した。

 EDACは現在、消防署の協力を得て、ハチに刺された患者にドローンで薬と注射器を運んで応急措置をして、救急車で搬送する実験などをしている。「迅速な応急措置が可能なうえ、ドローンから救急車に画像を送れば、現場到着前に状況が的確につかめる」と、利点を挙げた。

 円城寺さんは「人口減少社会では、人手を補うドローンとロボットは必要不可欠。使わないと今後の社会がもたない」と力説。幕末の佐賀藩が西洋の先進技術の研究施設「精錬方」を開設した事例を引き合いに「ドローンのための現代の精錬方が必要。この伊万里に精錬方をつくり、先進事例として国を動かそう」と呼びかけた。

 IoT(アイオーティー)の第一人者でウフル(東京)上級執行役員、八子知礼(やことものり)さん(45)も登壇し「IoTはつながっていない物をつなぐこと。そうすることで便利になる」と説明。アナログな土地の形状をドローンで撮影し、デジタルで分析とシミュレーションをすれば、効率的な工法の選択や工期の短縮などが図れるという。

 サミットには塚部芳和市長も参加。「無限の可能性を秘めたドローンの、伊万里を先進地にしたい。多くの産業が生まれることを期待する」と述べた。サミットを企画した「PORTO」の運営責任者の森戸裕一さん(49)は「興味本位の参加が多いと予想したが、実際は、いかに産業に活用するかという話が中心になった。それだけドローンが社会に浸透していると実感した」と、感想を語った。

最終更新:9月18日(日)16時54分

毎日新聞

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