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高安、横綱吹っ飛ばした!来場所大関とり挑戦権ゲットへでっかい1勝/秋場所

サンケイスポーツ 9月18日(日)7時0分配信

 大相撲秋場所7日目(17日、両国国技館、観衆=1万816)新関脇の高安(26)が、横綱鶴竜(31)を寄り倒し、5勝目を挙げた。11月の九州場所で大関とりの挑戦権を得るための大きな白星となった。鶴竜は3敗に後退。4度目のかど番の大関豪栄道(30)は隠岐の海(31)との全勝対決を上手出し投げで制して、単独首位に立った。綱とりの大関稀勢の里(30)は新関脇宝富士(29)を寄り切って2敗をキープした。

 そのときが、くる。高安の頭の中には、次にうつす行動がしっかりインプットされていた。不十分の四つになった鶴竜が右を巻きかえにきた瞬間、一気に走った。最後は177キロ体を預けるように投げ出して、寄り倒し。新関脇の今場所。横綱を倒して5勝目。得意の左四つに組み勝って、備わった底力をみせつけた。

 「(差していた)左がしっかりまわしを取れていた。タイミングよく巻きかえに合わせられた」

 巻きかえにくると、相手の上体が浮く。そこを寄って出るのは定石の攻め。だが、一瞬の迷いも許されない、瞬時の勝負勘が試される。そして、3場所連続の綱とりとなる兄弟子、大関稀勢の里の援護にもつながる上位を倒した。

 7月の名古屋場所では小結で11勝。「直近3場所を三役で33勝以上」という大関昇進の目安に照らせば、今場所で10勝以上すれば、11月の九州場所では大関とりへの挑戦権を手にする可能性も浮上する。高安は「白星は白星。1つの積み重ね。あす以降につながる大きい、大きい白星になる」。

 晴れの新関脇場所になったが、この機会にもしこ名はかえなかった。本名のまま新関脇に昇進したのは、平成9年九州場所の出島(元大関)以来、8人目だ。「高安」の姓は一説には「古事記」や「日本書紀」にも登場する伝説上の忠臣、第12~16代の天皇に仕えた武内宿禰(たけしうちのすくね)までさかのぼることができ、有力な「豪族の祖」とされる。「親の願いもある。このまま上にいけば、親孝行にもなるでしょう」。つかんだ上昇気流を逃さない。

最終更新:9月18日(日)7時0分

サンケイスポーツ