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34歳山本、なお成長=この1年でも飛距離増―陸上走り幅跳び〔パラリンピック〕

時事通信 9月18日(日)11時20分配信

 狙った金メダルに届かなかった。8年前の北京大会と同じ輝きの銀。陸上男子走り幅跳び(切断など)の山本篤(スズキ浜松AC)は競技後、思わず「悔しい」と漏らした。34歳の今も記録は伸びている。それだけに悔しさも募った。
 昨年は7月に出した6メートル36が最高だった。今年5月の競技会では20センチ上回り、当時の世界記録を更新。さらにリオ開幕2カ月前には6メートル62をマーク。今大会は最初の2回ともファウルに終わって窮地に追い込まれながら、4回目の跳躍で自己ベストに並んだ。
 1年余りで26センチも自己記録を更新。30代半ばにさしかかっても記録が伸びている理由は、助走スピードの向上。義足を装着した左足を高水準で使いこなせるようになったからだという。
 高校2年でバイク事故に遭って左足を失い、義肢装具士の資格取得や大体大大学院での運動力学研究に取り組んできた。作ってもらう立場から一緒に作る立場へ。理想の義足開発を続けている。
 表彰式を終えた山本は冷静さを取り戻し、「まだ成長できる。もう一回世界記録を跳びたい。頑張れるところまでは頑張りたい」と言った。金メダルを獲得したドイツ選手との差は8センチ。38歳になる2020年もおぼろげに視野に入っているように見えた。(時事)

最終更新:9月18日(日)11時25分

時事通信