ここから本文です

さいたまトリエンナーレ24日開幕 「共につくる、参加する」芸術祭

産経新聞 9月18日(日)7時55分配信

 国際芸術祭「さいたまトリエンナーレ2016」が24日、さいたま市で開幕する。イタリア語で「3年に1度」を意味する「トリエンナーレ」は同市初開催。「共につくる、参加する」をコンセプトに、市民を巻き込んで各地で作品展示や公演、ワークショップが行われる。同市は見どころを、(1)生活都市が舞台(2)新作が見られる(3)芸術作品の鑑賞無料-の3点でアピールしている。(川上響)

                    ◇

 ◆日常との融合

 トリエンナーレでは世界各国の作家の新作が「さいたま」と融合し、基本的に無料で鑑賞できる。

 最大規模となる14組の芸術家が作品を展開する旧民族文化センター(岩槻区加倉)では、大洲大作氏が電車から見える風景を募集し、写真作品として増やしていく「車窓をあつめる」プロジェクトや、川埜龍三氏が今いる世界とは別の「さいたまB」で発掘したとする犀(さい)の埴輪(はにわ)を展示する「犀の角がもう少し長ければ歴史は変わっていただろう」などが鑑賞できる。

 西南さくら公園(南区鹿手袋)には、全長約10メートルの巨像「さいたまビジネスマン」(アイガルス・ビクシェ氏)が出現。JR埼京線の通勤ラッシュに驚いたビクシェ氏がサラリーマンに送るエールだという。

 ◆市民が主役

 蜷川幸雄氏が企画した群集劇「1万人のゴールド・シアター2016」や、演出家のユン・ハンソル氏が手がける東武アーバンパークラインが舞台の演劇「サイタマ・フロンテージ」では、出演者が公募で選ばれた。また、彩の国さいたま芸術劇場(中央区上峰)では、市民から不要な製品を募って作った「ハッピーハッピー」(チェ・ジョンファ氏)が展示される。

 このほか各地で絵画、写真、手品、フラダンス、能楽など多様な市民向けアートワークショップや市民によるイベントも行われる。

 ◆JRも応援

 JR東日本も駅に横断幕を掲げるなどして後押し。芸術劇場に近い与野本町駅では発車メロディーを「ロミオとジュリエット」に変更し、芸術祭をPRする。

 武蔵浦和駅付近には、花と緑の散歩道にスイスの芸術家、ダニエル・グェティン氏によるカラフルなゲートや、タイの芸術家、ウィスット・ポンニミット氏の公式キャラクターのモチーフになった「マムアン」の看板などが登場。同散歩道近くの別所沼公園では、日々野克彦氏の「種は船プロジェクトinさいたま」が展開される。

 12月11日まで。詳しくは公式サイト(saitamatriennale.jp)か、さいたまトリエンナーレ実行委員会事務局(電)048・829・1225。

最終更新:9月18日(日)7時55分

産経新聞