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コンピューターと調理器具連動 大阪で未来のキッチン体験会 

産経新聞 9月18日(日)7時55分配信

 料理が苦手でも“簡単に”“いい感じに”仕上げることができるナビゲーションシステムの体験会が17日、大阪市内で行われた。将来的には、健康状態、嗜好(しこう)性に合わせた最適なレシピをコンピューターが作成し、人間はコンピューターと連動した調理器具を指示通りに使用するだけで料理が完成するというシステムになる。そんな夢のような「未来のキッチン」を男女約30人が体験した。

 会場内に設置されたごく一般家庭にもあるようなキッチン。よく見ると頭上には調理器具の動きや、食材の焼き色を感知するセンサーが取り付けられている。

 今回は、調理過程のみの体験でレシピは「チョコレートパンケーキ」。

 早速、センサーから「点火」マークが表示され、ガスコンロの火をつけ、フライパンを温める。次に「混ぜる」マークが調理台上に照らされ、ホットケーキミックスと牛乳、チョコレートパウダーを指示通りに混ぜると、約1分でフライパンに移すように指示。材料を流し込み、指示されたタイミングで裏返すと、約5分で完成。ふっくらとしたおいしいパンケーキだ。

 高槻市の会社員の男性(45)は「とても分かりやすいと思った。システムが実用化されたら、料理が苦手な人でも親しみが持てるのでは」と話していた。

 今回はパンケーキのため「混ぜる」「点火する」「裏返す」といった簡単なマークだが、他にも「洗う」「絞る」「揉む」など計10種類ある。料理の幅を広げるため、将来的には「揚げる」「蒸す」なども含めた計30種類に増やす。

 このシステムは企業のブランディングやマーケティングを行うIT企業「INFOBAHN(インフォバーン)」(東京都)の研究開発チームが進めるプロジェクトの一つ。

 担当者の木継則幸さん(45)によると、このシステムの制作チームはIT(情報技術)によって人間の日常生活に多彩な工夫を取り入れ、新しい価値観を創生することを目的に昨夏に発足。中でも「料理」は、一番身近な存在でありながら、「家事として毎日の調理が苦痛」「レシピが難しくて分からない」など意外に“悩み”の多いことから焦点をあてたという。

 木継さんは「料理の経験がない人はもちろん、ハンディがある方、時間がない人にぴったりだと思います。将来的には、高血圧や糖尿病、食物アレルギー、健康状態などにも対応できるシステムにまで発展させたい」と話している。

最終更新:9月18日(日)7時55分

産経新聞