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築地移転延期 地下の水、有害物質は基準下回る「盛り土するという前提が変わった」

産経新聞 9月18日(日)7時55分配信

 築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の主要施設下で盛り土が行われていなかった問題で、土壌汚染対策を検討するため再招集された有識者による「専門家会議」の座長で放送大和歌山学習センターの平田健正(たてまさ)所長が17日、都庁で会見し「敷地全体に盛り土をするという前提が変わった。実測データを基に現状を調べ、安全性を再評価する」と述べた。

 また、都は同日、施設下の地下空洞で採取した水を検査した結果、環境基準を下回る微量のヒ素と六価クロムを検出したと発表した。平田氏は「この数値なら(安全性に)問題はない。ヒ素は地下水の影響を受けている可能性があるが、六価クロムはコンクリートの影響が大きいと思う」と述べた。

 平田氏は会議の結論を出す時期について「市場の方が納得するのかが最大の課題。すぐに何かをしてすぐ終わるものではない」と長期化を示唆。安全対策のため今後、施設下に盛り土をする可能性については「現状が盛り土と同等の安全性があるのかを検証しないといけない。盛り土は難しいとは思うが、それも含めて検討する」と話した。地下空洞に気化したベンゼンがたまる可能性も指摘し、調査する考えを示した。

 会見には、都が設置した「市場問題プロジェクトチーム」の座長、小島敏郎青山学院大教授も同席。高騰した建設費が、業者の負担する維持費に与える影響なども検証するとした。

最終更新:9月18日(日)8時36分

産経新聞