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国連総会控えたNY、浮かばぬ犯人像 隣州でも爆発

朝日新聞デジタル 9月18日(日)21時35分配信

 国連総会で各国首脳が集うハイレベル会合が始まるのを控え、厳重な警備態勢が敷かれる米ニューヨーク・マンハッタンの繁華街で17日夜、爆音が響いた。犯人像や国際テロ組織との関係は分かっていない。この日は、隣州でも爆発事件が起きており、捜査当局は神経をとがらせている。

【写真】爆発現場付近は広範囲に規制線が張られた=18日午前0時1分、米ニューヨーク・マンハッタン、飯塚晋一撮影


 現場のチェルシー地区は、レストランやギャラリー、洋服店などが立ち並び、週末には多くの若者でにぎわうことで知られる人気エリア。観光名所のフラットアイアンビルからは1ブロックほどの近さだ。

 付近に設置された防犯カメラが捉えた映像には、爆発直後、爆風で街路樹の葉が路上に散り、買い物客と見られる女性らが、かがみながら一目散に現場から走り去る様子が映っていた。

 米メディアの映像では、駐車車両のフロントガラスが大破していた。救急車に乗り込もうとしている複数の女性の腕などには、爆風で飛び散ったガラス片や鉄片が刺さり、血が流れている様子も映し出された。レストランで食事をしていた男性は「爆発音がして、最初は雷が近くに落ちたのかと思った」とCNNの取材に話した。

 現場一帯は東西南北2ブロックずつ、計16ブロックで立ち入りが制限された。6車線の広い通り全体に爆発で吹き飛んだとみられる破片が散らばっていた。消防や警察の車両がけたたましいサイレン音とともに駆けつけ、消火用のホースを持った消防士や、小銃を抱えて警戒する警察官らの姿が見られるなど、騒然とした状態が続いた。

 その後、爆発現場から4ブロック先では、別の不審物が見つかった。米メディアによると、不審物は圧力鍋で、銀色の粘着テープでふたが固定され、その中央部からワイヤが出ており、携帯電話のような黒い小さな箱につながっていた。当局が遠隔操作のロボットで処理したが、詳細は分かっていない。

 付近では自宅に戻れない家族連れらが不安な表情で立ち往生していた。スマートフォンで、ロボットが不審物を処理するネット中継に見入る人の姿もあった。

 この日は隣州でも爆発事件が起きた。

 ニュージャージー州のシーサイドパークで午前9時半ごろ、パイプ爆弾が爆発した。路上に置かれたプラスチック製のごみ箱の中にあったという。負傷者は出なかったという。

 AP通信などによると、現場は、この日に予定されていた退役軍人らを支援するマラソン大会のコース沿いだった。参加者が多く登録の作業に時間がかかったことや、不審なリュックが見つかったとの情報があったことなどからスタートの時間が遅れていた。

 捜査当局によると、予定通りにレースが始まっていれば、爆発時には近くを多くのランナーが通過していた可能性があるという。この爆発を受け、大会は中止になった。(ニューヨーク=飯塚晋一、金成隆一)

朝日新聞社

最終更新:9月19日(月)0時27分

朝日新聞デジタル