ここから本文です

豪栄道が隠岐の海との全勝対決制しかど番Vへ前進

日刊スポーツ 9月18日(日)10時19分配信

<大相撲秋場所>◇7日目◇17日◇東京・両国国技館

 大関豪栄道(30=境川)が、東前頭筆頭の隠岐の海(31)との全勝対決を制して、無傷の7連勝を飾った。2横綱3大関を撃破していた難敵を、上位陣最後の意地でねじ伏せた。7日目以降での単独トップは、新入幕だった07年秋場所以来9年ぶりだ。6月においっ子詩(うた)くんも生まれて気力も充実。4度目のかど番脱出へ、早くも王手をかけた。

【写真】隠岐の海、上位陣全勝ならず1歩後退も「明日大事」

 豪栄道が、土俵で仁王立ちした。初日から土つかずの7連勝は、関脇時代の12年九州以来23場所ぶり。7日目以降で優勝争いの単独首位に立ったのは、新入幕だった07年秋場所11日目以来9年ぶり。「全然、何も意識することはないです」。平然と、今場所の主役に躍り出た。

 上位陣最後のとりでとして、責任を果たした。2横綱3大関を撃破してきた隠岐の海を、立ち合いから気迫で押し込んだ。左四つに組むと、休まず右から上手出し投げで仕留めた。「負けないと思ってました。集中して取りました」。敗れていれば、昭和以降初めて出場した横綱、大関6人が同じ平幕力士に屈する事態になっていたが「気合入ってたんで、気にしなかった」。どや顔で言った。

 4度目のかど番も、脱出まであと1勝。場所前に十分な稽古を積めたことが好調の要因だが、気力を高めてくれる存在もいる。姉優雅さんが6月28日に第2子となる次男詩くんを地元大阪で出産した。4380グラムで生まれた豪栄道に負けず劣らず、3945グラムで産声をあげたビッグなおいっ子も、背中を後押しする。10月16日に大阪市で開かれる秋巡業の前後に、初対面を果たす予定。大関の地位を守るどころか、08年夏の琴欧洲以来のかど番Vを手みやげにできれば、最高の誕生祝いになる。

 刺激材料は、まだあった。前日16日、大阪で開かれたボクシングのダブル世界戦で、33歳の山中慎介と35歳の長谷川穂積が劇的な勝利を飾った。格闘技好きで、元世界王者の内山高志とも親交がある豪栄道は「激しい打ち合いで興奮しました。あんな殴り合いは、あまり見たことない」と声を弾ませた。

 「あまり先のことを考えると硬くなるので。1日1番ですよ。今は迷いがないですね」。大関に昇進して2年、辛酸をなめ続けた悔しい思いを、一気に晴らしたい。【木村有三】

最終更新:9月18日(日)12時15分

日刊スポーツ