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<米有志国連合>IS掃討でシリア誤爆、政府軍62人死亡

毎日新聞 9月18日(日)21時23分配信

 【ニューヨーク会川晴之、モスクワ真野森作、カイロ秋山信一】米国主導の有志国連合は17日、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦でシリア東部デリゾール付近を空爆した。ロシア国防省によるとシリア軍62人が死亡、100人以上が負傷した。在英のシリア人権観測所は死者90人としている。米政府は誤爆の可能性を認め空爆を停止。国連安全保障理事会は緊急会合で対応を協議した。18日には北部アレッポで反体制派支配地域に空爆があり民間人が死傷した模様だ。米露の調停で12日に発効したシリア内戦の停戦は、維持が困難になりつつある。

 有志国連合によるシリア軍攻撃の確認は2014年9月の空爆開始後は初めて。米中央軍は「ロシアからシリア軍を攻撃した可能性が高いと指摘され攻撃を中止した」と発表した。17日に国連本部で会見したパワー米国連大使は「シリア軍攻撃が判明すれば、本意ではなく、お悔やみを申し上げる」と誤爆の可能性を認めた。オーストラリア国防省も空爆関与を認め「意図的でない」と釈明した。

 露国防省によると、有志国連合の航空機4機がデリゾールの空港から6キロ南を4回空爆した。地上ではシリア軍がISに包囲されており、空爆直後にISの攻撃が始まったという。シリア軍は「露骨な侵略行為」と米側を非難している。

 一方、アレッポ空爆について地元の男性は毎日新聞の電話取材に「4カ所が空爆され被害状況などから強力な兵器を持つロシア軍が攻撃した可能性がある」と話した。

最終更新:9月19日(月)1時6分

毎日新聞