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<パラ陸上>超人の証明 レーム、走り幅跳び連覇

毎日新聞 9月18日(日)22時8分配信

 陸上男子走り幅跳び(切断などT44)で、8メートル40の世界記録を持つマルクス・レーム(ドイツ)が8メートル21で2連覇を果たした。リオ五輪の5位相当の記録だったが、レームは「パラリンピック選手は五輪選手の陰に隠れなければいけないことはない」と胸を張った。

 28歳のレームはウエークボードの選手だった。練習中の事故で右脚の膝から下を失った。障害者陸上に転向して前回ロンドン大会は7メートル35で制した。昨年の世界選手権で8メートル40の世界記録をマーク。12年ロンドン五輪の優勝記録8メートル31を上回った。レームは「義足だから出られないのはおかしい」などとしてリオ五輪への出場に意欲を見せた。

 国際陸上競技連盟がレームに求めた条件は、義足が有利ではないと証明することだった。ドイツ、米国のチームとともに検証作業を行った産業技術総合研究所研究員の保原浩明さんは、レームについて「五輪出場の資格があるのかないのかが知りたい、というフェアな人間だった」と振り返る。保原さんらは「義足が優位であると現時点では言い切ることができない」との結論に達したが、国際陸連は結論を出せず、結果的にレームはリオ五輪出場を断念した。

 義足の板バネで地面を蹴る力は健常の足より弱く助走では不利だが、義足のたわみは踏み切りで有利になる。保原さんらが現段階で導き出した検証結果だ。義足と健常の足のどちらが優位かの答えを出すのは容易ではない。レームは国際陸連の作業部会に加わり、来年の健常者の世界選手権に向け、ルールの改正を目指すことで合意した。健常者の世界選手権を目指すレームの今後は不確定な要素が多いが、この日の優勝の瞬間は「リオ五輪の記録は超えられなかったが、金メダルを取れてうれしい」と喜びを抑えきれなかった。【飯山太郎、岩壁峻】

最終更新:9月18日(日)23時46分

毎日新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。