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<パラ車いすラグビー>日本が銅メダル この競技初のメダル

毎日新聞 9月18日(日)22時21分配信

 リオデジャネイロ・パラリンピック最終日の18日、車いすラグビー3位決定戦で日本がカナダを52-50で降して、銅メダルを獲得した。2000年シドニー大会から正式競技となったこの競技で、日本のメダル獲得は初めて。日本は攻守に激しいプレーで序盤のリードを守り切った。

 ◇「イケ・イケ」コンビ機能

 残り3秒で2点リード。あとは歓喜の瞬間を待つだけだ。コート脇に一列に並んだ控え選手たちの目には涙が浮かぶ。終了のブザーとともに繰り返し抱き合った。4回目の出場で念願の初のメダル。主将の池は「銅メダルでも自分にとっては一番きれいな色のメダル」と声を震わせた。

 車いすラグビーはボールを持つと得点する確率が高く、いかに相手ボールを奪うかが勝敗の鍵を握る。大事な立ち上がりで、エースの池崎の動きが光った。第1ピリオドの序盤の競った展開で池崎は敵陣で相手選手のボールをはたいて奪取に成功して、そのままゴール。さらに相手のパスミスからルーズボールを素早い車いす操作で拾い上げて得点。第1ピリオドを終えて、4点差をつけた。

 第2ピリオドに入っても守備で激しいタックルを相手にぶつけ、優位に進めた。相手の得点源を徹底的にマークし、多い時には3人の選手で周りを固め、サイドに追い込みパスミスを誘った。池崎から池へのパスという得意パターンも機能した日本は一度も相手にリードを与えることなく逃げ切った。

 前日の豪州との準決勝で日本は相手の強いプレッシャーを受け、簡単なミスを繰り返した。決勝進出を逃して、沈んだが、この日はコートに立った瞬間に「俺たちが歴史を刻む」と強い気持ちに切り替えた。荻野晃一監督は「実力以上を出したのではない。これが選手の実力」とたたえた。

 日本は2004年のアテネから4大会連続の出場。4年前のロンドン大会も3位決定戦に進んだが、米国に10点差の完敗を喫した。池崎は「苦楽をともにした仲間と4年間の思いが詰まった試合だった。日本は強いんだと示せた。やっと一歩を踏み出した」と晴れやかな表情だった。【長田舞子】

最終更新:9月19日(月)2時44分

毎日新聞