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<シリア誤爆>米露の確執、拡大必至 国連で非難応酬

毎日新聞 9月18日(日)22時46分配信

 【ニューヨーク会川晴之、モスクワ真野森作】内戦が続くシリアの東部デリゾールで17日、米国主導の有志国連合による誤爆とみられる攻撃でシリア軍が60人以上死亡する事件が起きた。今後、シリアのアサド政権を支援するロシアと、その排除を目指す米国の確執が強まるのは確実だ。12日に停戦が始まったばかりのシリアの和平を目指す取り組みは、再び岐路に立たされた。

 シリアでの事態を受けて、国連安全保障理事会はこの日、緊急会合を招集した。だが、冒頭から米露双方が非難を応酬する展開が続いたため、実質的な協議に入れず散会した。

 ロシアのチュルキン国連大使は報道陣に「米国は停戦合意に違反しただけでなく、シリア軍を攻撃しないという約束を破った」と米国を痛烈に非難した。一方、パワー米国連大使は「故意ではない」と釈明しつつ、「2011年(の内戦開始)以来、アサド政権は故意に民間人を殺害し、化学兵器も繰り返し自国民に対して使っている」とシリア政府を非難。ロシアがこうした残虐行為に目をつぶる一方、有志国連合の「誤爆」事件では緊急会合開催を求めたことに不快感を示した。

 米露は10日にジュネーブでの外相会議で、シリア全土での一時停戦に12日夕から入ることに合意。食料や水などの供給が悪化している北部の大都市アレッポへの人道支援実施や、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討を米露が共同で実施するため、連絡事務所を設けることで一致した。また、一時停戦を機に本格的な和平実現を模索し、国連総会で各国の首脳が集まる機会を利用して21日に首脳レベルが参加する安保理会合を開く調整を進めてきた。しかし「誤爆」事件で米露の相互不信が高まり、今後の協議は難航するのは確実だ。

最終更新:9月18日(日)23時37分

毎日新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。