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<シリア誤爆>アサド政権、米に猛反発 停戦継続困難に

毎日新聞 9月18日(日)22時50分配信

 【カイロ秋山信一】米軍主導の有志国連合が17日にシリア軍を空爆したとされる事件は、今月12日に始まったアサド政権と反体制派との一時停戦の継続を一層困難にした。米側は誤爆の可能性を認めているが、アサド政権は反体制派に停戦を順守させる役割を担う米国に攻撃されたと強く反発している。18日には北部アレッポで反体制派地域の空爆再開も伝えられ、戦闘が再燃する可能性が高まっている。

 「テロリズムと戦うという米国などの主張は虚偽だと明白になった」。シリア軍総司令部は17日に声明を出し、米国への不信感をあらわにした。シリア外務省は国連事務総長などに宛て、米国を非難し、シリアの主権を尊重するよう求める書簡を送った。

 アサド政権は今回の空爆前、一時停戦の条件であるアレッポの反体制派地域への支援物資搬入に関し、国連や米国から「妨害している」と非難された。しかし、反体制派の後ろ盾の米国による「停戦違反」に乗じ外交面で反撃に出た形だ。

 今後、一時停戦の有名無実化が加速する可能性もある。首都ダマスカス郊外やアレッポなど激戦地では停戦発効後も戦闘が続いていた。政権の後ろ盾ロシアは「停戦発効から5日間で反体制派に199回の違反があった」と発表。反体制派も政権側違反は130回超と主張している。

 双方とも「停戦は守るが反撃の権利はある」との立場だ。相互不信は根深く「停戦を利用し、将来の攻撃のため部隊を再配置している」と非難し合う。

 米露が主導する一時停戦が発効するのは今年に入って2回目だ。前回2月の停戦は、政権側が一時的に空爆を減らし民間人の犠牲者も減少したが、結局は局地的衝突から戦闘が再燃した。停戦の監視役である米国の「違反」で双方のたがが外れ、停戦が崩壊する危険が高まっている。

最終更新:9月19日(月)1時7分

毎日新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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