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【TVクリップ】映画「シン・ゴジラ」主演から一転、夏目漱石を演じる長谷川博己が「全く違った役ができて運が良いなあ…」

産経新聞 9月18日(日)16時15分配信

 ■「夏目漱石の妻」NHK総合、土曜午後9時

 明治の文豪、夏目漱石の妻、鏡子(尾野真千子)の視点から夫婦の成長を描いた物語。漱石(金之助)を演じるにあたり、数多くの小説や資料に目を通した。撮影前には、漱石が一時暮らした熊本にも「お忍び」で足を運んだという。

 「深く考えない方がいいとは思いました。ただ、日本を代表する作家で、いろんなイメージを持たれている人物ですから、やる以上、作品を読むことは大事。作家の本質は小説の中にしかないと思ったんです」

 理知的に語ったかと思うと、「(自分の性格は)細かいんです」と、冗談っぽくつぶやく。俳優の言葉の端々には、きまじめさが時折おかしさを誘う漱石作品の空気が漂う。

 ドラマの原案は鏡子の回想録『漱石の思い出』。一方、自身は漱石の自伝的長編小説『道草』を読み、作品へのイメージを膨らませたという。「(同作からは)それまでの作品にはない、どこか達観した諦めのような部分が感じられる」と語り、作家の孤独に思いをはせる。

 もっとも、撮影が始まると、周到な準備は「一切忘れる」ようにしたようだ。気むずかしい漱石とは反対に、鏡子はおおらかで感情表現が豊か。伸び伸びと鏡子を演じる尾野との掛け合いではアドリブも相次いだといい、「その場で感じたことを大事にした」と、充実感をのぞかせる。

 現在、主演を務めた映画「シン・ゴジラ」が大ヒット中。「主演は責任を取らなければいけないし、主演としての名前が残る。本当に良かった」と喜びつつ、「(政治家を演じた)ゴジラの後で、夏目漱石という全く違った役を演じることができて運が良いなあと思います」と、かみしめるように語る。

 劇中で漱石は、鏡子とぶつかりながらも支えられ、作家としての地位を確立していく。「鏡子の献身的な愛情がなければ、漱石はああした作品が作れなかったんじゃないかな」と語るも、「ただ、僕としては反抗したい部分がある」と、疑義も呈してみせる。「漱石はあまのじゃく。本人は表向き、『鏡子がいなかったら、自分はもっと良い作品を書いている』くらいのことを言っている気がしますね」(三品貴志)

最終更新:9月18日(日)16時15分

産経新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。