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ラスター彩、友好の陶壁 加藤幸兵衛さんとイラン人合作

岐阜新聞Web 9月18日(日)9時22分配信

 ペルシャ陶器の華と称されるラスター彩の技術を受け継ぐ陶芸家七代加藤幸兵衛さん(71)とイラン人陶芸家2人が、日本とイランの友好を願って共同制作した陶壁モニュメントが17日、岐阜県可児市瀬田の花フェスタ記念公園に寄贈され、除幕式が行われた。
 両国の交流を進める「東海イラン友好協会」(神田真秋会長)の事業。加藤さんは先代で人間国宝だった故卓男さんが復元させたペルシア陶技を継承し、イランと焼き物を通じた交流を進めている。
 加藤さんは、6月から来日しているイラン陶芸協会長ベフザド・アジュダリさん(46)と大学教授アッバス・アクバリさん(45)に幸兵衛窯で、日本の陶芸やラスター彩技法を指導。プロジェクトの集大成として陶壁を作り、イランの国花・バラにちなんで同公園に寄贈された。
 ラスター彩の陶壁は西アジアをテーマにした庭にお目見え。3面で構成され、1人1面(縦0・7メートル、横1メートル)を担当。加藤さんは生命樹を力強く、アジュダリさんはラクダを巡る物語を、アクバリさんは文字を花と鳥で囲んだ絵柄を描き、それぞれの思いを黄金色できらきらと輝かせた。陶壁が据えられた台座の脇にはイランゆかりのバラなどが植えられた。
 除幕式では加藤さんらが陶壁モニュメントを除幕。加藤さんは「伝統再生と交流のさらなる一歩になれば」と、イラン人陶芸家は「友情と支援に感謝したい」などと語った。

岐阜新聞社

最終更新:9月18日(日)10時9分

岐阜新聞Web