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《秋季高校野球群馬県予選》シード前橋敗退 8強出そろう

上毛新聞 9/18(日) 6:00配信

 高校野球の第69回秋季関東地区大会県予選第6日は17日、高崎城南など4球場で3回戦8試合が行われ、8強が出そろった。前橋西がシードの前橋に逆転勝ちして初の8強入りを果たし、常磐は渋川に競り勝った。前橋育英、健大高崎は快勝し、高経附、高崎、高崎商大附などのノーシード勢も準々決勝に駒を進めた。第7日は24日、桐生球場で準々決勝2試合が行われる。

 ▽3回戦
健大高崎 11―1 富岡
樹徳 3―2 前橋工
常磐 2―1 渋川
高経附 4―3 中央中等
前橋育英 6―1 前橋商
高崎商大附 5―4 農大二
前橋西 4―3 前橋
高崎 3―2 渋川青翠

 ▽3回戦
前橋西
000010003―4
000020010―3
前 橋
▽三塁打 金山 ▽二塁打 浜田 船津▽審判 安藤 田村高 桑原 青山
 ○…前橋西が粘り勝ちした。五回に関の適時打で先制。2点を追う九回は1死一、二塁から浜田の左中間二塁打で1点差に詰め寄ると、さらに2死二、三塁から敵失で2者が生還し逆転に成功した。
 前橋は五回、金山の2点適時三塁打で逆転。八回にも坂井の犠飛で1点を加えたが、守りきれなかった。

諦めなかった10人

 試合を終え、ベンチ裏に引き揚げてきた前橋西の笹川雅彦監督は、驚いたような、それでいて誇らしげな不思議な表情を浮かべた。「ちょっと信じられない感じ」。無理もない。サヨナラで勝ち抜けた1、2回戦に続く3試合目の1点差勝利で、シード校を破っての8強入り。ゲームセットの瞬間、選手は満面の笑みで抱き合った。

 最後まで諦めない姿勢が呼び込んだ結果だ。2点を追う九回は、直前の守備で自分のミスを発端に追加点を奪われた4番浜田翼が左中間二塁打で1点返し、なお二、三塁。2死後、高々と内野へ打ち上げられた打球に「野球は何が起きるか分からない。アウトになるまでは全力で」と走りだした二走浜田は三走に続いて、落球を拾い上げた相手守備より先に本塁を陥れた。

 右横手から100キロ前後のスライダーを駆使し、粘投を続けてきた先発森田大輝は、敗戦寸前の逆転劇を頼もしく見守った。「1、2回戦もみんなでチャンスをつくってたから、逆転してくれると信じていた。ベンチでも諦めない気持ちでいた」

 部員はわずか10人。練習でも試合でも、できることに限りがあるのは否めないが、森田は「一人一人が戦力。みんなで勝てばいい」ときっぱり。今後は一戦一戦がチームの歴史をつくる道のりになる。浜田は「いけるところまでいく」と力強く誓った。(小倉壮史)

最終更新:9/18(日) 6:00

上毛新聞