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どうなる豊洲市場 明らかになる「移転問題の闇」

AbemaTIMES 9月18日(日)12時9分配信

(C)AbemaTV

今世間をざわつかせている、築地から豊洲への市場移転問題。「東京の台所」と呼ばれるそこで、今一体何が起こっているのか。

その実態が明らかになったのは9月7日、共産党が行った実地調査にて。本来都が土壌汚染対策に実施したとしていた4・5メートルの盛り土が一部行われていなかった問題で、食品を扱う主要施設の地下空洞に地下水が滲み出ていることが発覚したのだ。強アルカリ性であることからこれは雨水ではないとされ、地下には異臭が漂うという。

これを受け都議会共産党は2リットルほどを地下から水を採取。その調査の結果、「環境基準の4割ではあったが、猛毒のヒ素が検出された」と共産党東京都議会議員団の尾崎あや子都議は述べる。

また土壌には発がん性物質のベンゼンが含まれていた件に関して、東京工業大学にて教授を務める小林雄一氏は「ベンゼンの有無はph値では判断できない」と述べた上で、「少しずつ沁み出してくるため、ベンゼンが残っていれば地下空洞に溜まっていくことはある」とその可能性を示唆。

この豊洲市場地下水問題。では一体そもそもなぜこのような地下空間ができているのだろうか。

2008年にすでにコンクリートの地下空間に言及していた石原慎太郎元都知事は、当時会見にて、「要するにコンクリートの箱。その方が(土壌汚染工事が)ずっと安くて早く終わるんじゃないか」と答えていた。これが今回の問題の発端となっているのではないかと考えられる。

だが15日の石原氏への調査では、「市場長から聞いた話を皆さんにしただけ」と自ら指示したことを否定。しかし当時の市場長である比留間英人氏は「石原さんに提言したようなことはない」と否定した上で「コンクリートの箱を並べるような案は採用されなかった」と語る。また17日夕方、石原氏は一部事実関係を修正。「私は何の報告も受けていない」と無関係であると述べた。

会議の議事録などを見ても工事の方法が「盛り土」から「地下空間」に変わった経緯が一切記されていないということから、今回の問題は相当根深い。

これらのことから、尾崎都議が百条委員会を設ける必要があることも示唆しているほど大きくなった豊洲市場移転問題。都民からの信頼を完全に失う前に、早急に解決することが求められている。

最終更新:9月18日(日)12時9分

AbemaTIMES