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「ガルパンで運命変わった」箱根ランナー 夢はアニオタチームで実業団駅伝

BuzzFeed Japan 9/18(日) 18:08配信

「ガルパンで僕の運命は変わりました」

そう語るのはこの4月にホビーメーカー「壽屋(コトブキヤ)」が設立した「コトブキヤ陸上部」に所属する初の社会人ランナー、稲田翔威だ。
【BuzzFeed Japan / 徳重辰典】

稲田は2014年、順天堂大学2年生時に箱根駅伝の往路3区を走った。事前に長門俊介コーチ(現監督)との間で、抜かれた人数の分だけ、大好きなアニメ「ガールズ&パンツァー」(ガルパン)のフィギュアを没収すると約束していた。

結果は2人に抜かれ区間15位。自分の走りを終えた後、2つのフィギュアを没収されると嘆いたことがスポーツ報知に取り上げられ、ネット上で話題となった。

すると窮状?を知ったコトブキヤの宣伝部のTwitterのアカウントが「弊社から補給します。ランナーに優しくありたい」とフィギュアの提供を申し出た。自分の走りの責任と”補給”は断ったが、コトブキヤと縁ができた。

コトブキヤでは3、4年の箱根駅伝とその予選会、立川ハーフと稲田が走るレースにフィギュアがあしらわれた応援幕を作って応援している。

稲田は大学卒業後、陸上を続けるのか、昔から目指していた陸上自衛隊に行くかで迷っていた。そんな時、長門コーチから陸上を続けるべきと勧められた。

「コーチからは『せっかくコトブキヤさんとのつながりもできたので、好きなことをしながら陸上を続けるのもいいんじゃないか。間は俺が取り持ってやるから』と提案がありました」(稲田)

長門氏はコトブキヤに対し、稲田がセルフコントロールができる選手であること。コーチとして自身もいろんな面でバックアップすると約束し、稲田を今後どういう形で育成していくか、企画書にまとめてコトブキヤに提案した。

「企画書を拝見し、会社としても新しい人材を考えていきたいとなった。経営側としては、実業団では怪我をしたり、記録が出なかったことでクビというのがあるが、それはやりたくない。選手が終わった後も会社に勤められるようにしたい。稲田自身それができるということなので、コーチの企画をそのまま受けました」(コトブキヤ戦略開発部・杉山学さん)

こうしてコトブキヤは稲田のため、創業初めて陸上部を立ち上げることとなった。

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最終更新:9/19(月) 0:59

BuzzFeed Japan