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自動車よりも普及が早い!燃料電池がフォークリフト業界の競争軸に

ニュースイッチ 9月18日(日)14時58分配信

各社、新型車で攻勢

 フォークリフト業界で“水素社会”に備える動きが広がっている。先日、都内で開かた物流展で、豊田自動織機とニチユ三菱フォークリフトが、燃料電池を搭載したフォークリフト(FCフォークリフト)を出展。バッテリー式のフォークリフトに比べて、水素の充填時間が短いのが最大の特徴だ。水素を供給するインフラが整備されれば、長時間の稼働が必要な施設などへの導入が見込まれる。

 「3分で水素を充填できる」―。豊田自動織機の吉川浩二トヨタL&Fカンパニー産車用FCプロジェクト主査は、FCフォークリフトの強みをこう説明する。

 同社が秋に国内で発売するFCフォークリフトは、稼働中に二酸化炭素(CO2)を排出しないため、環境対応のいわば“最終形”だ。これまでのフォークリフトではバッテリーを充電するのに一定時間が必要だったが、水素を短時間で充填することで連続して長時間利用可能。関西国際空港などでの実証を経て、先行して商用化する。

 ニチユ三菱もFCフォークリフトの開発を進めており、参考出展した。豊田自動織機と同様に水素の充填時間が短く、実用化を目指す。

 また、ユニキャリアは燃料電池を搭載した搬送車を米国で販売し、スーパーマーケットで利用されているという。「燃料電池がバッテリーに比べて軽いため車両のバランスを取る」(倉島正弘日本事業本部商品・販促部部長)ことを含め、燃料電池を載せるうえでの課題を解消した。

 FCフォークリフトが普及するには、水素の供給設備を整えることが必要だ。燃料電池車と異なり、一定台数の車両が限られた場所で稼働し、水素の消費量などを計算しやすい。

 そのため供給設備を導入するハードルがそれほど高くない見方もある。フォークリフト各社にとって今後、FCフォークリフトが競争軸となる。

最終更新:9月18日(日)14時58分

ニュースイッチ